スタッフからの独立相談に僕はこう答えます。 | 美容室 CIEL 山下の経営ブログ

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『スタッフから独立の相談をされたらどうアドバイスをしてあげますか』

 

という質問を頂いたので、今回はこちらについて書いていこうと思います。

 

実際、独立相談はスタッフからきます。

その時に心がけている事は、

「知識を沢山分けてあげる事」

誰だって最初は何も知識がありません。そうなると、独立しか道はないという風に思えてきます。選択肢を増やしてあげる、考えの幅を増やしてあげる事が重要だと思っています。

 

逆に絶対してはいけない事を他の美容室オーナーさんがよくしているのを目にします。それは、独立相談を受けると、あたかも裏切られたと感じる方が多く、「お客を持っていくな」「すぐ辞めてくれ」「店の近くに出すな」という発言。

何故そういった発言をするのか。

それは自分の美容室経営に、ビジネスモデルに自信が無いので、損失があると捉えてしまうのです。

自分のビジネスモデルに圧倒的な自信があれば、そのエリアで圧倒的な存在になっていれば、そんな事はしないはず。お店の近くに出店してもらっても、指名のお客を持っていっても何も自店が揺らぐことがないはずです。

 

話を戻しますと、『知識を沢山分けてあげる事』を具体的に言うならば、『選択肢を増やす事』なので、スタッフにはまず4つのプランを話します。

 

・独立

・FCとして独立

・役職を上げていき自分の目指したい事業を一緒につくっていく

・美容師と違う道

 

この4つがあると話します。

まず、独立とフランチャイズとしてメリット、デメリットを説明します。

このFCについても知っているのと知らないのでは全然違います。独立に対し、FC独立ではリスクが低くなります。ただ、店名など決めれなくなるなど、独立に対して夢という部分だったところで相違がある事もしっかり伝えます。3つ目の役職を上げていきという部分では会社に属しながらでもやりたい事が出来る環境をこういうパターンもあるんだよという話もする。もう一つは美容師とは違う道もある事をしっかり伝える。

これらの選択肢をしっかり話した後、そのスタッフが選んだ選択肢についてしっかり話していきます。

 

独立の場合で僕から話すのは、店の近くに出してもらってもいいし、指名客はしっかりと持っていって構わない、薬剤もCIELで卸している価格と同等で使いたいのであればどうぞ!と最初に話し、それから独立に対してのアドバイスも軽くします。

この軽くというのがポイントで、独立に対してそこしか見えない方に色々とアドバイスし過ぎてもかえって迷惑と捉える方もいるかもしれません。

 

アドバイスする内容としては

「独立に対し何を求めているか」

「最終目標は何ですか」

この二つくらいです。

「求人はどうするのか」などのうるさい話はしません。

最終目標を最初に決めてそこに対して、逆算して1店舗目の仕組みを作っていった方がいいよ。だとか、独立に対して求めている事に対し現実の話を軽くします。

 

最後に、美容師さんが独立する時によくありがちな「自分のお客さんがいるから」「自分の腕に自信があるから」という思いだけで独立するのはちょっと危険だから気を付けて欲しいということも伝えます。

一番良いのはオーナーさんの売上を考えなくても回る経営が大切。経営者は現場に入りっぱなしになると、周りの事にアンテナを張る事が難しくなるから、それだと事業は厳しくなる。お店の中ではなくて、外から見ていくのが重要だからね!何かあったらまた相談してね!くらいにしておきます。

 

アドバイスがかえってうるさく聞こえてしまうと意味がないので(笑)