初めて鼻孔縁挙上術を行なってから10数年経過しました。
当初から非常に高いポテンシャルを秘めた手術だと思い、
試行錯誤して改良を重ねてきました。
小鼻の肉厚を減らす事ができるのは非常に画期的でした。
数年前までは小鼻の厚みを減らす事を主眼に手術を行なっていましたが、
現在は小鼻のボリュームを減らす事を重点的に考えています。
厚みとボリュームは同じものだと思われがちですが、
厚みとボリュームがどう違うのかを説明していきます。
5年前に行った鼻孔縁挙上です。
小鼻の厚みが減って鼻孔の形がよくなりました。
鼻孔が横に広がった感じがします。
鼻先全体の形がよくなっていて、鼻孔縁挙上の効果がしっかり出ています。
ただ、小鼻のボリュームの減り方という点では少し物足りない感じがします。
小鼻外側の影もまだ目立ちます。
最近行った症例です。
小鼻のボリュームが劇的に減っています。
小鼻の横幅が狭くなり、厚みも薄くなりました。
鼻孔の三角の尖りが治ったと同時に鼻孔の横幅も狭くなりました。
小鼻縮小で鼻孔を小さくした様な効果です。
鼻孔縁挙上と小鼻縮小を組み合わせたような効果です。
小鼻外側の影も減り、忘れ鼻効果が出ています。
影が減るためには、ボリュームを減らす必要があります。
小鼻の厚みが薄くなるだけでは不十分です。
また、忘れ鼻になるためには、鼻孔も小さくなる必要があります。
5年前の同じ方です。
土手が増え、鼻孔の形がよくなりましたが、
鼻孔の横幅が長くなっています。
小鼻の厚みが減ると鼻の穴は横に広がるからです。
また、小鼻の付け根あたりの外側の影は減っていますが、
小鼻の上方の外側の影は減っていません。
最近の同じ方の症例です。
小鼻のボリュームが劇的に減りました。
それにより、小鼻の上方の外側の影も減りました。
5年前との一番の違いは、鼻孔の横幅が短くなっているところです。
小鼻のボリュームが減ったと同時に鼻の穴も小さくなりました。
5年前の同じ方です。
小鼻の厚みが減り、鼻の穴が大きくなりました。
小鼻はすっきりしましたが、小鼻付け根の影がまだ残っています。
小鼻付け根のボリュームの減り方が少ないためです。
最近の同じ方です。
小鼻のボリュームが減り、鼻の穴も小さくなりました。
小鼻の厚みがあまり減っていないので、鼻の穴は大きくならずに逆に小さくなりました。
通常の鼻孔縁挙上では、小鼻が薄くなり、鼻の穴が大きくなります。
小鼻の厚みが減っていないのにボリュームは減っているという分かりにくい状態ですが、
小鼻のボリュームが大きく減ったため、小鼻付け根の影が無くなっています。
鼻孔縁挙上術では、鼻孔縁が挙上すれば挙上する程小鼻のボリュームが減ります。
したがって、最近の方法は挙上効果が最大限になる様な術式で行なっています。
厚みではなくボリュームに重点を置いているという事です。
以上で、厚みとボリュームの違いが理解できたでしょうか?
もっと分かりやすく説明すると、
厚みは見た目の厚みのミリ数、ボリュームは体積、という考え方です。
なので、厚みがそれ程減っていなくてもボリュームを減らすことができるのです。
どの様な種類の手術でも、最初から決まった術式や理論はありません。
術者の経験から得られた知識によって、理論や術式が生まれます。
症例数を増やせば増やす程、知識や技術が向上します。
そのためここ数年は他の手術をすべてお断りして鼻孔縁形成のみを行なってきました。
現在行なっている手術方法は、1000例以上の手術の経験から得たものです。
こちらの施術費用は407,000円(税込み)です。
鼻孔縁挙上術のリスクは、傷跡、左右非対称、鼻孔縁の不整、皮膚壊死などです。
ご相談・お問い合わせは
シエルクリニック までお願いします。
シエルクリニック
https://www.ciel-cl.com
木曜・日曜休診