前回の続きです。
他院で小鼻縮小を受けられた方の修正手術です。
前回は鼻孔縁挙上後に鼻下は長くならない、
と言う内容でした。
今回は鼻孔縁挙上後に、ACR(小鼻と鼻柱の位置関係)が、
どの程度改善するかを検証してみます。
ACRが改善すると、小鼻だけではなく鼻先全体の形がよくなります。
鼻孔縁挙上術の前後を較べてみます。
小鼻のボリュームが減り、小鼻の横幅も減少しました。
鼻先が下に下がり、小鼻が上に上がりました。
ということは、ACRが改善した事になります。
どうACRが改善したかを写真に図示します。
小鼻下端のラインと鼻柱のラインとの差が大きくなりました。
これを美容外科的には、ACRが改善した、と表現します。
また、ACRの変化と同時に土手の形の変化も鼻先の形にいい影響を与えます。
ACRと土手の変化、小鼻の形の変化をイラストで見てみます。
前回の土手の変化のイラストに小鼻外側のシルエットを追加しました。
水平基調だった小鼻の下のラインが下に凸の逆三角になりました。
また、小鼻が下に末広がりになっていましたが、すぼまった感じになりました。
上記のようにACRの改善、土手のボリュームアップ、横幅の減少、
が相乗効果を生み、鼻先全体の形がよくなりました。
斜めからです。
小鼻のボリュームダウンと土手のボリュームアップがよく分かります。
また、鼻先が下がる事で、さらにACRが改善します。
ACRの変化を写真に描いてみます。
小鼻と鼻柱の距離がかなり広がりました。
鼻孔縁挙上術は小鼻が上がるだけではなく、鼻先が下がります。
その結果、ACRが大幅に改善します。
これに土手の下縁のラインを追加してみます。
単にACRが改善しただけではなく、土手のボリュームアップ、
小鼻のボリュームダウンが相乗効果を発揮した事で、
鼻先全体が洗練されました。
鼻中隔延長をした様に見えます。
横からです。
ACRが改善しています。
小鼻のボリュームも激減しました。
鼻先も下に向いたように見えるだけでなく、
実際に下に下がっています。
下からです。
小鼻の厚みが薄くなりました。
左側(向かって右)の小鼻内側のふくらみが無くなりました。
鼻孔と小鼻のバランスが良くなりました。
下から見ても、土手がボリュームアップしたのが分かります。
小鼻の横幅も狭くなっています。
最近、鼻フル(鼻の複合手術)を受けられている方が多く来院されますが、
結果に満足できずに、鼻孔縁挙上や鼻孔縁下降を受けて、
やっと手術から解放された、という方が多いです。
小鼻の存在感が大きい方の場合、まず受けるべき手術は小鼻です。
鼻中隔延長は希望ではなかったのに、土台を作るために必要と言われた、
鼻はトータルで治さないとバランスが悪くなると言われた、
という話をよく聞きます。
鼻中隔延長をしても、小鼻自体が小さくなるわけではありませんので、
最終的に小鼻を何とかしないと解決しません。
最初に鼻孔縁挙上を受けていれば、鼻フルは必要なかったのに、
という感じで、遠回りしている方が多いです。
手術は少ないに越したことはありませんので、
まずは小鼻を小さくして、それから後の事を考えた方がいいです。
小鼻を小さくして鼻全体のバランスが悪くなる事はありません。
こちらの施術費用は407,000円(税込み)です。
鼻孔縁挙上術のリスクは、傷跡、左右非対称、鼻孔縁の不整、皮膚壊死などです。
ご相談・お問い合わせは
シエルクリニック までお願いします。
シエルクリニック
https://www.ciel-cl.com
木曜・日曜休診