美容外科手術を受けられて結果が思わしくなく悩んでいらっしゃる方に今日は別の角度からアドバイスをさせていただこうと思います。
当院は昨年7月に移転し新築工事をしたばかりですが、
1年も経たないうちに空調機と給排気設備の大規模な入れ換えをしなければならなくなりました。
原因は手抜き工事のためです。
昨年の夏はエアコンが効かず非常に暑い思いをし、
今年の冬は暖房も効かず本当に寒く、患者様にも大変ご迷惑をおかけしました。
当院は決して広いクリニックではありませんので、通常の工事をしていれば今入っている器機でもこれほどの不便はなかったと思いますが、多枝にわたる手抜き工事のため今回の様な結果になってしまいました。
今年の1月に給排気設備の欠陥に気付き、それ以降次々と手抜き工事が発覚しました。
発見したのは私自身です。
エアコンのメーカーや診断を依頼した建築士の方には見つけられませんでした。
当院の内装工事を行った業者は当初、給排気設備に問題がある事は認めましたが、空調機に関しては何も問題はないと主張していましたが、決定的な証拠を見せると手のひらを返した様に下請け業者とともに謝罪に来られました。
本当に申し訳ないので、是非やり直しをさせてほしいとの事です。
さて、ここからが難しいところです。
一度失敗した業者にやってもらって本当に直るのか。また同じ様な手抜きや失敗はしないのか。
その業者はいわゆる大手の医療機器メーカーです。
美容の手術で思うような結果にならなかった方もこれと全く同じ事で悩んでいらっしゃると思います。
当院は修正手術を希望して来られる方が多いので、
色々な患者様から今までの経緯をお聞きします。
すでに何度か修正の手術を受けられている方も多いです。
同じクリニックで修正した方もあれば、
別のクリニックで修正手術をした方もいらっしゃいます(その結果に満足されていないので当院に来られているのですが)。
まだ修正の手術を受けていなくて、修正手術を受けるクリニックを探している方もいらっしゃいます。
今回私が選択したのは、別の業者に工事を行ってもらう事でした。理由は、前回の工事があまりにも手抜きが多く、隠ぺい工作までしていたので、もう一度工事をお願いしても、とうてい満足できる結果にならないと思ったからです。
現代は情報化社会なので素人でも努力すれば様々な情報を得る事ができます。
何とか自分で解決しようとすればどんどん知識も深まり、何が原因で失敗したのかがある程度はわかってきます。手抜きや隠ぺい工作も発見できます。
美容外科の手術も全く同じです。自分に何の知識もなければ医師の言っている事が正しいのかそうでないのかが全く判断できません。
信用して修正手術を受けたのに、また失敗してしまったという事になってしまいます。
修正手術を成功させるには自分で勉強するしかありません。
他人まかせでは、なる様にしかなりません。
今回も工事の方に「先生どうしてこんなに詳しいの?空調屋になれますよ」と言われました。
もちろんある程度の知識しかないので空調屋にはなれませんが、相手の言う事はもちろんすべて理解できますし、こちらからも色々な提案もできます。
修正手術のカウンセリングでも、よく勉強されていて感心させられる事もあります。
手術に関して知識が多いほうがこちらの説明にも納得できる事が多いと思います。
結局、どこで修正手術を行うかは、自分で選んだ所で行うのが一番正しい選択です。
それが前回と同じクリニックか別のクリニックになるかはわかりません。
どのクリニックを選べばいいのか、
誰に手術をしてもらえば修正できるのかを判断できるだけの知識を持たなくてはなりません。
勉強したり、考えるのがめんどうなら、後は運を天に任せるしかありません。
運がよければ、あっさり思い通りにできますが、
そうでなければ、修正を繰り返す事になりかねません。
修正手術も修正工事も、明らかに初回の時より難しいのが常です。
かわいそうに分解バラバラにされて処分されることになりました。
見た目はほぼ新品です。
2回目の修正工事の様子はこちら
http://ameblo.jp/ciel-cl/entry-11558925316.html