他院にて I 型シリコンと鼻尖縮小の手術を受けられましたが、
形が自分の希望になっていないため、当院にてシリコンの抜去を行いました。
レントゲンで見ると、通常の I 型シリコンの先に別のシリコンが足されています。
東南アジアでは厚いシリコンのかわりに、シリコンを2枚重ねにして入っている事が
たまにありますが、今回は少し変わっています。
必要ない場所に余分なシリコンが足されているため、鼻背部(矢印)がへこんでしまい、
その下が出っぱっています。
抜去してみたところ、本来のシリコンの先に別に作ったシリコンがナイロン糸で連結されていました。
恐らく手術された先生は、手術中に鼻背部(矢印)のヘコミがシリコンの長さが足りないためだと
判断され、急遽別のシリコンをつけ足したのだと思われます。
もし手術中にレントゲンを撮っていれば、鼻背部のヘコミがシリコンが短いためではなく、
シリコンの下端の高さ不足である事がわかります。
同じパーツを使うならば、左図の様な形で2つのシリコンを連結させていれば、鼻背のヘコミと
その下のふくらみは無くなっていました。(2つのシリコンをつなぎ合わせるのは、あまり良い
方法ではありませんが)
かなり熟練したドクターでも、術中に I 型シリコンの下端がどの位置にきているかは、
なかなか判断できない事があります。
今回はシリコンの下端は完璧な位置にきていましたが、高さが足りないのを
長さがたりないと誤った判断が
下されてしまいました。
これを見れば、術中にレントゲンを撮る事の重要さがわかると思います。
※今回の記事はモニター様ではありませんが、除去したシリコンと、レントゲン写真のみ
ブログの掲載を承諾していただきました。
ありがとうございました。
この施術に関するご相談・お問い合わせは
シエル美容クリニックまでお願いします。