介護タクシー🚕の中は
運転手さん1人と後部座席を取り除いて
ど真ん中に車椅子の私が鎮座する
コロナ禍にあるから勿論会話なんかない
自然と3ヶ月手に出来ず、求めてやまなかった携帯が手にある
私はスマホを手にすると違和感に気づく
手にしたスマホが手にするとスーッと滑り落ちていく
スマホが持てない?
そもそも立ち上げるのに一生懸命押すのに
反応しない
何が起こってるの?
考えるのも辛くて動かない手にイラつくよりはとスマホを閉じて視線を外に向けた
知らない景色から見知った景色に入る
そして車椅子に座っての痛みがじわじわと苦しめてくる
車椅子の痛みは本当に拷問でしかない
救いは景色からおおよその時間がわかる事だった
あと◯分
まるでカウントダウンするかのように
ただ早く帰り着く事だけを考えてひたすら痛みに耐える時間を過ごした