☆保護作用☆
物理的刺激に対して
皮膚は弾力性に富み、伸び縮みする事で刺激を受け止めるクッションの役割を果たす。
切傷や火傷などのダメージを受けても、表皮の基底細胞さえ残っていれば新しい細胞が作りだされ、傷ついた表皮細胞と入れ替わり綺麗に治してしまう。
表皮ケラチノサイトの主成分であるケラチンは物理的刺激に強い特徴があり、摩擦にも耐性がある。
化学的に刺激に対して
皮膚表面は弱酸性で、強いアルカリには弱い状態となる。しかし、皮膚にはアルカリ中和能があるので、アルカリ石鹸で洗ってもかぶれが起きる事はない。
またケラチンは耐酸性で、酸に対する抵抗力をもつ。角質層や皮脂膜は、水や化学物質の侵入を阻止。
病原微生物に対して
皮膚表面には皮膚常在菌(表皮ブドウ球菌や真菌)がいる。それらを体内侵入を角質層で防ぐとともに、一定数を増えない様にしてる。
このコントロールは、弱酸性の皮脂膜の働きなどによる。皮膚が傷つくと細菌の侵入を許し感染を起こす。また汗を大量にかくと酸性バランスが崩れ細菌などが増殖しやすい。
皮膚は免疫に重要な役割を果たしケラチノサイトやランゲルハンス細胞、表皮樹状細胞が皮膚免疫の担当細胞。
紫外線に対して
必要以上に浴びると皮膚ガンが発生する。皮膚には紫外線が体内侵入を防止する働きがあり、角質層のケラチンが照射の5~10%を反射、そしてメラニンが拡散・吸収し皮膚を保護。多量に浴びる角質層の保湿機能
★保湿作用★
☆3つの保湿因子☆
皮脂膜、NMF、角質細胞間脂質。
角質細胞間脂質について
角質層はしばしばレンガとセメントに例えられ、レンガが角質細胞でセメントが角質細胞間脂質。角質細胞間脂質は顆粒細胞から放出され文化したもので主成分はセラミド50%その他コレステロール約25%脂肪酸10%~20%で構成
これらの脂質は水分保持やバリア機能に重要な役割をしている。これらのどれかに質的、量的異常が起こるとバリア機能に障害が現われる。 と基底層では沢山のメラニンが生成され日焼が起こります。日焼した皮膚は角質層が厚くなり光老化につながる。