☆UVAとUVBの違い☆

日焼けといえば夏をイメージしますが、油断は禁物です。

4月から9月ごろまでは強い紫外線が降り注ぎ、特に5月のよく晴れた日は、紫外線量が多い割に肌は日差しに慣れていないため、ダメージを受けやすいので注意が必要です。


オゾン層の破壊により、地上に達する紫外線量が増え、皮膚がんになる人が増えることが懸念されています。
白色人種に比べ日本人は皮膚がんになりにくいと言われていますが、紫外線を大量に浴びれば発症しやすくな

ります。

皮膚がんとはいかないまでも、しみ、しわの原因となるので注意が必要です。他にも、紫外線が体に及ぼす影響には、主に次のようなことがあげられます。


1.免疫力が低下する

体にウイルスなどの異物が侵入すると、情報を免疫機能に伝えようとする働きがあるが、紫外線によるダメージで、その働きが鈍ってしまう。


2.白内障になりやすい

眼の水晶体の主成分であるたんぱく質が紫外線によって変質して白く濁ってしまう。


そして肌にダメージを与える紫外線には、


UVA(長波長紫外線)とUVB(中波長紫外線)の2種類あります。


波長の長いUVAは肌の深い組織に作用し、しわやたるみの原因に、UVAより波長の短いUVBは肌の表面に作用して、しみの原因になります。

UVBを浴びると、肌を守ろうとして皮膚の表面の表皮に黒い色素「メラニン」が作られます。これは、通常は数カ月ほどでアカとしてはがれ落ち、もとの肌の色が戻ってきます。しかし、皮膚の老化や紫外線を浴び続けたことによって再生サイクルがうまく働かなくなると、メラニン色素が残ってしまい、その結果、しみができるのです。


UVAは表皮の下の真皮まで到達して、皮膚にハリを与えるコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与え、しわができやすくなります。


紫外線からお肌や健康を守るため、外出の際に欠かせないのが日傘や帽子、日焼け止めです。
日焼け止めは表示をよく理解したうえで使用しましょう。


市販の日焼け止めには、SPF30とか、PA++などと表示されています。
SPFの数値は、大きくなるほど紫外線をさえぎる時間が長く、PAの+、++、+++は、+が多いほどUVAを防ぐ効果が高くなります。


ただし、SPFの値が高い数値であってもそれほど大きな差はありませんので、ふだんの外出はSPF20、PA++程度のものを使用し、海や山へ行くときはもう少し高い数値のものを選ぶとよいでしょう。


また、日焼け止めを塗ったからと安心してはいけません。

汗で流れたりこすれて落ちたりしますから、2~3時間に一度は塗り直しましょう。
分量は片腕でスプーン1杯程度。

白く浮くのがいやで薄く伸ばす人がいますが、これでは効果は落ちてしまいます。

大量に汗をかいた後、プールや海に入った後は、2時間たたなくても塗り直します。
日焼け止めは自分の肌に合うものを選んで下さい。
いずれにせよ、日焼け止めは紫外線の暴露量を減らすだけで、ゼロにはしませんのでその点を注意して下さい。


『紫外線の害を防ぐ日よけのポイント』

日差しの強い日は外出しないのが一番ですが、そうもいきません。
外出時は以下のポイントを押さえ、紫外線をシャットアウトしましょう。


●日焼け止めをこまめに塗る

●長袖の衣類でできるだけ肌の露出を抑える(顔だけでなくうなじや手の甲も忘れずに)

●日傘やつばの広い帽子を使用する

●紫外線防止効果のあるサングラスを使用する


紫外線は空から降り注ぐだけでなく、地上からも反射しています。日傘や帽子だけで安心せず、日焼け止めもしっかり塗って、紫外線対策は万全にしましょう。

また、紫外線対策は体の内側からも出来るので、ビタミンA(肌の強化)、ビタミンC(美白効果)、ビタミンE(肌の老化防止)の摂取を心掛けましょう。
これらを多く含む食品としては、いちご、レモン、ぶどう、みかん、牛乳、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ、レバーがあります。

このように体の内側と外側から紫外線をシャットアウトしましょう☆