こんばんは。tomatoです
今日は日中過ごしやすく自転車派の私にはありがたい天気でした。
暖かいと虫が多くなるので、走行中に目に入って大変なので目薬必須です!
それでも穏やかな天気の中、お花見には最高だったのではないでしょうか。
さて久しぶりに「ジェントリー警部」からの英語表現ピックアップです!
骨太ドラマだけに、のめり込んで長文になってしまいます。
スイマセン、本当に長いです!
孤高の警部 ジョージ・ジェントリー
第21話「巨悪への挑戦」/ Breathe in the Air
アスベストによる害を隠ぺいしようとする企業との戦いです。
ジェントリー警部と昇進が決まった部下のバッカス。
今日の表現:
・ strike off
(首、枝などを)打ち落とす、(会員名簿などから)削除する、(…を)印刷する
・ trample
踏みつける、踏みにじる
・ S has nobody in one's corner.
= Npbody is in one's corner.
孤立無援だ
あらすじ:
1969年。草原で女医バレリーの遺体が発見される。側に睡眠剤入りの注射器が落ちていた。
彼女は難病の運動ニューロン疾患と診断され苦しんでいたことからバッカスは自殺と決めつけるが、ジェントリーは納得しない。バレリーが夫と別居後に住んでいたイースターホープにある家に出向くと、家探しされた形跡が。
ジェントリー自身も多発性硬化症をわずらっているため、運動ニューロン疾患だったバレリーに対する周りの言葉に敏感になってしまう。
また自分の後釜のためにバッカスを警部補に推し、レイチェルにも昇試験を受けるよう勧める。
バレリー医師は生まれは裕福だが、貧しい人、弱い者のために尽くす優秀な医師。
それに引き換え夫はヤブ医者と言われるほど医者としてのセンスは無し。
夫は工場のメディカル・オフィサーとして雇われ「アスベストと中皮腫は無関係」と唱える。
しかし実際は大いに関係があると1962年時の工場の安全委員会であった主任医官、インラー氏の書簡が見つかる。
彼は企業の責任を追及したが逆に親会社につぶされ医師として働けなくなっていた。
事件の裏には巨大企業の隠ぺいが?
インラー氏はバレリーの死を知こう語る。
I warned her.
彼女に警告したんだ。
(敵対する企業の力による)
非難はやまないだろうし、
「医師として不適格」とも言われ、
~trying to have struck off .
(訳) 職を奪われかけ、
She had nobody in her corner.
彼女は孤立無援だった。
この事件は婦警のレイチェルにとって無関係ではなかった。
イースターホープはレイチェルの生まれ育った町。
親友だったエスターの父が働いていた工場で、当時少女だった彼女たちは体に害とされるアスベスト《石綿》の舞っている空間で遊んでいたのだ。
白くてきれいに見えた石綿、体に害があるとは知らなかった彼女たち。
そしてエスターは15歳でガンにより亡くなった。
周辺住人の中には中皮腫で苦しむ工場の元労働者や家族がいた。
どうやらバレリーはこれらのケースを工場のアスベストによるものだと訴える集会を開く予定だったのだ。
ジェントリーは、
「巨大な企業を相手にして勝てたためしはない。しかし私はリタイアしてもいい歳だ。
バッカス、君にはまだ未来がある。無理して一緒に捜査をしなくていい。」と。
いつもどうしようもないバッカスですが、「彼女らの死を明らかにしなくちゃ警察になった意味がないですよ。僕らはいつも一緒です!」と珍しく(?)頼もしい言葉。
どうしちゃったの?
一方レイチェルは自分もアスベストの影響でいつ病気が発症するのか、と不安と恐怖に押し潰されそうになっていた。
捜査は進むが会社がアスベストの管理を怠ったことによる責任を認めさせる決め手に欠けていた。
証拠は62年にインラー氏が会社に送った書類の写しのみ。
しかしそれは彼の企業に対する切り札なので警察には渡せないと言う。
かたくなに協力を拒否するインラー元医師にの元にレイチェルとバッカスはエスターの写真を持って再度訪ねる。
そして「写真の少女は亡くなった。その少女の親友である自分もそのアスベストを吸っていた」と医師の良心に訴えかける。
「私は聖人ではない。」とインラー氏。
「良心をもつ人間には見えます」とレイチェル。
You look like decent human being.
医師は「良心など踏みつけにされる」
A decent human being gets trampled down the world.
レイチェルは「それならまだましよ。ただ死んでいく人間よりは」と。
そして署内では・・・
企業側の人間とその会社の重役になっているバレリーの夫の取り調べ。
やり手の弁護士もついています。
死ぬ前にバレリーと夫は口論になった。
彼女は企業を訴えるため、夫にその企業と関係を持つのをやめてほしいといったのだが聞く耳を持たないどころか、彼女の難病を冒涜するようなひどい言動を吐き捨てていた。
夫にも自分の難病にも絶望したバレリーは自ら死を選んだようだった。
バレリーの死は自殺だとしても、工場から出たアスベストの管理を怠ったことの追求はやめたくないが・・。
もはやこれまでか・・と思ったところにレイチェル、バッカスと共に現れたインラー氏。
手には当時の資料を持って・・
やはり良心が勝ったんだと胸がすく思いでした。
今回のゲスト俳優
Nicholas Woodesonさん
「フロスト警部」にて、少年を好む誘拐犯役を演じた時の印象が強すぎです!
今回はエスターの父で肺の病を患う役柄。
さすがの演技力で別人のようでした。
かなりの長文ブログでしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
また明日お会いしましょう!