【夏休みの課題】40年前のホイールをオーバーホールして磨く Part 2 | CICLI LA BELLEZZAのブログ

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愛するヴィンテージ自転車たちとの生活

夏休みの宿題が終わらないうちに、9月になってしまいました。

宿題というのは、2週間前にご紹介した40年前のホイールのオーバーホールです。

8月末になって慌てて宿題に着手していた小学校時代を思い出し、ちょっとスピードアップして進めたいと思います。

 

前回はハブ本体を磨くところまで終わりました。

 

次はクイックシャフトを磨きたいと思います。

結構いい具合に錆び付いてますね。

 

 

 

こういう錆には、ラストリムーバーが威力を発揮します。

ラストリムーバーとは、錆落としという意味で、しつこい錆を簡単に落とすことができる優れモノです。

 

クイックレバーの錆びた部分に歯ブラシでラストリムーバーを塗ります。

 

そのまま10分間放置しておくだけで錆が消えていきます。

 

布でよく拭き取ると、驚くほどピカピカになりました。

これはすごい効果ですね。

 

レバー以外の部分も同じように錆を落として、ピカールとワックスで磨けば、クイックシャフトは完成です。

 

さて、ハブのメンテの仕上げに、グリスアップをします。

まずは前輪から。手で回してみた感じ、ほとんどグリスは残っていないようです。

 

ハブナットを外そうとしたのですが、固着していて全然動きません。ベルハンマーの潤滑油を差してから万力に固定し、思い切りハブスパナを回したら、ようやく外れました。私はどうも、こういった力技系が苦手です。

 

ハブを分解して、椀の中をクリーンナップします。やはり古いカンパのグリスが乾燥してこびりついている状態でした。

 

ベルハンマーのグリスをたっぷり充填します。

デュラエースのグリスも良さそうですが、私はベルハンマーがお気に入りです。

 

2本のハブスパナで締め具合を調整しながらナットを締めていくと、一発でベストな状態に締めることができました。

この時代のカンパの精度はさすがで、ピタッとはまった時には、ガタやゴリゴリ感がなく、本当に滑らかに気持ちよく回ります。

 

後輪のハブも同じようにグリスアップして、ハブは完成です。

 

次はスポークです。

ステンレス・スポークを使っているので、基本的に錆はありませんが、しつこい汚れがこびりついています。

これも、コンパウンド、ピカール、ワックスの順番で磨いていくことにします。ある程度の本数をまとめて磨くと楽に磨けます。

 

スポークもきれいになりました。

 

最後はニップルです。

ニップルもコンパウンド、ピカール、ワックスで磨いていきます。

 

ニップルは、コンパウンド、ピカール、ワックスの順に、染みこませた布にくるむようにして、それぞれ指で1分間ぐらい揉むようにすると、まとめてきれいにすることができます。

 

こんな感じになりました。

錆が目立つところがあれば、個別に磨くときれいにできます。

 

これでようやく、各パーツの磨きが終わりました。

 

あとは、いよいよホイール組み というところまで来ました。

今年の夏休みの宿題は、まだもう少しかかりそうです。