皆さん、ハブのクイックレリーズを締める時に、クイックレバーの角度はどの位置にしていますか?
私はご覧のように、フロントは時計で言うと2時の角度、リアは12時の角度にしています。
理由は単純で、フロントはレバーをフォークの角度に合わせて、フォークを握って締めるので、2時の位置になり、リアはシートステーを握りながら締めるので、ほぼ垂直に留める形になります。
また、そもそもクイックレリーズはロードレース用に開発されたパーツですので、レース中、集団走行の時に他の車の車輪が接触してクイックレリーズが開いてしまうのを防ぐために、レバーは上向きにして留めるのが基本だと信じてきました。
初期には直線状だったクイックレバーが改良されてカーブがついたのも、そういった事故防止が理由だったと思います。
高校生の頃からこのようにして締めているので、何の疑問もなく、みんな同じようにしていると思っていたのですが、ある時、ヨーロッパのプロ選手の写真を見ていたら、レバーを水平にして締めている選手が意外に多いので、驚いてしまいました。
では、皆さんはどのような角度で締めているのでしょうか?
クラシックDE ROSAウィークに出展してあった車をチェックしてみたいと思います。
まずはフロントから見てみましょう。
この車は、垂直に近い1時ぐらいの角度です。
この車は、2時半ぐらいですね。
この車は、2時の角度です。
この車は、水平で3時の角度になっています。
この車は2時の角度で、私の車に近いですね。
こちらの車は、1時の角度です。
この車は、2時半ぐらいでしょうか。
こちらの車は、3時の角度になっています。
まとめてみると、
1時:2台
2時:2台
2時半:2台
3時:2台
と、きれいに分かれました。
1時と2時を縦型、2時半と3時を横型と呼ぶとすれば、縦型派と横型派は半数ずついるという結果です。
では、リアの方はどうでしょうか?
この車は、1時ぐらいの角度ですね。
この車は、2時の角度です。
こちらの車は、11時の角度です。
この車は、1時の角度です。
この車は、11時の角度になっています。
この車は、10時ぐらいの角度ですね。
この車は、11時の角度です。
この車は、1時ぐらいの角度ですね。
リアをまとめてみると
10時:1台
11時:3台
1時:3台
2時:1台
となりました。
11時と1時の人が同じぐらい多いという結果ですが、レバーを左側に傾ける午前派と、右側に傾ける午後派に分けると、どちらも半数ずついるという興味深い結果になりました。
今回の調査でわかったのは、クイックレバーを締める角度は予想以上にいろいろなパターンがあるということです。どれが正しいということはなくて、好みとかクセのような個性が出るものだということですね。これまで気付きませんでしたが、なかなかおもしろい結果だと思います。