今日も借りた本を返しに、図書館に寄りました。
そして、1時間ほど勉強。
ここには韓国語関連の本はほとんどないとわかっていたので何も見ずに帰ろうと思いましたが、なんとなく再チェック。
すると、、、
これまで目立たずに見落としていた本を発見。
ぱっと見、なんの本かわかりませんが、、、とても年季が入った本。
きっとカバーは無くなったのでしょう。
背表紙のわずかなハングルで見つけました。
‘송지학 기초 조선어’
「基礎 朝鮮語/宋枝学(著)」(株)大学書林
とありました。
奥付ページを見ると、なんと!!!
昭和32年(1957年)発行!!!!
しかも当時400円!!!
60年前!!!??
すごい本が残っていたものです。
神保町のような、、、。
興味津々で、こちらを借りてきました。
当時きっとこういう本を出すには、今とは違う苦労もあっただろうなと思います。
↓内表紙がなかなかオシャレです。
中身はハングルの仕組み、発音、口蓋図、品詞など、今のテキストと基本の流れは変わらないようです。
細かい用語の表現は若干違ったりしますが。
例文にも時代を感じます。
単語のスペルが若干違うものがあるのは、時代変化なのか南北の違いなのか、、、ちょっと調べてみないとわからないことも多々。
今でも購入できるのか検索して見ましたが、同じ大学書林発行で同じタイトルの「基礎 朝鮮語」という本は出てきましたが、著者も発行年月も違うのでこちらとは違うようです。たぶん。
もしかすると、この本を元に新たに編成されたものかもしれません。
全体は4部構成。
第一部 発音編、第二部 基礎編、第三部 構文編、第四部 文章編。
49課に分かれてていねいに書かれています。
そしてこの最後の第四部 文章編では1/2〜1ページ分の文章(韓国語・対訳)が色々と載っているのですが、、、、
なんと、、、
‘김일성 장군의 노래(金日成将軍の歌)’なるものまで!!!
おおう、、、これは、、、ビックリでした、、、。
この文章編は時代を反映したものが多くて、ちょっと悲しくなるものもありますが、、、
こういう時代もあったんですよね、、、。
細かいコメントは控えさせていただきます。
今ではこういう本を見ることはなかなかできないと思うので、貴重な資料として拝見できてよかったです。
韓国語学習者はもちろんですが、近代朝鮮史などに関心がある方、そして韓国語教育関連の先生方にもぜひ見ていただきたいなーと思います。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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