ジュール・ルナール『博物誌』 | 尻尾の先まで 猫に恋

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優しいシャムトラ♂、自己主張が激しめの三毛猫♀、卓球少年の中学生男子との日々です。猫のこと、子育て後半戦、映画と本、筋トレ、断捨離などについて書いていきます。
ねじめ正一さんの俳句「ビリビリっと 尻尾の先まで 猫の恋」
こういう世界観が好きです。

「に゛ゃあ~」

なんかに似てる・・・

 

これ?

応挙『虎図』


 

そんな立派じゃないか(笑)



「なんやねん、もう。応挙の虎って」

やけ食いする美琴・・・

 

応挙の虎図は猫をモデルに描いたんだとか。

若冲の鶏も好きなんですけど、あの観察眼と想像力が面白い。

 

ところで、週末に読んでた本にジュール・ルナールの『博物誌』が引用されていました。気になったので調べてみたら青空文庫になっていたので、少しご紹介。

 

フランスの農村にいる身近な生き物を観察した短文です。

ルナールの表現力とユーモアに唸りました。

百聞は一見に如かず。青空文庫で著作権はありませんので、私の好きな箇所をしっかり引用しますね(笑)

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庭のなか Au Jardin

 

花 ー 今日は日が照るかしら

向日葵 ー ええ、あたしさえその気になれば。

如露 ー そうは行くめえ。おいらの料簡ひとつで、雨が降るんだ。おまけに、蓮果でも外してみろ。それこそ土砂降りさ。

 

薔薇 ー まあ、なんてひどい風

添え木 ー わしが付いている。

木苺 ー なぜ薔薇には棘があるんだろう。薔薇の花なんて、食べられやしないわ。

生簀の鯉 ー うまいこと言うぞ。だから、俺も、人が食いやがったら骨を立ててやるんだ。

薊(あざみ)ー そうねえ、だけど、それじゃもう遅すぎるわ。

 

薔薇の花 ー あんた、あたしを綺麗だと思って・・・?

黄蜂 - 下の方を見せなくっちゃ・・・

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自分のブログで猫にアテレコをして遊んだりしていますが、ルナールのアテレコ、面白い 音譜

青空文庫で読めますが、Amazonで購入~

 

博物誌 (新潮文庫)

 

☆今日の筋トレ☆

通勤 9626歩

太極拳 15分