生きている生物は、長さの差こそあれ死に向かっています。
この本、深刻な問題を扱っているようで、哲学の話なので理屈(屁理屈?)が延々と続きます。
死は悪いのか、不死は幸福か。生きているだけでいいことが1あって、いやなことが1以上なら自殺はポジティブなのか。そもそも死ぬってなんだ?
正解はありませんが、とことん理詰めで丁寧に論理展開されます。今ある「生」のために「死」をどうとらえるか、という視点からの講義です。
内容を少し息子にシェアしました。
*本の一部ですが、うろ覚えなので、本の内容とは表現が異なります。
ジョンが月曜日にマイクを銃で撃ちました。
火曜日、撃たれたマイクは倒れていますが、まだ息はあります。
水曜日、マイクは出血多量で死にました。
「ジョンはマイクを殺した?」
「うん」
「ジョンはいつマイクを殺した?」
「うーん?」
「マイクが殺されたのは何曜日?」
「水曜日?」
「水曜日にジョンは死んでるから。
「じゃ、月曜日?」
「月曜日にマイクは死んでへんで?」
「火曜日?」
「なんで?」
「間をとって」
混乱しながらも友達に問題を出したり、一緒に考えたり、他の意見を聞いたりと楽しんだようです。
「僕たち見ました。犯人はアイツです」