生きている生物は、長さの差こそあれ死に向かっています。

この本、深刻な問題を扱っているようで、哲学の話なので理屈(屁理屈?)が延々と続きます。

 

死は悪いのか、不死は幸福か。生きているだけでいいことが1あって、いやなことが1以上なら自殺はポジティブなのか。そもそも死ぬってなんだ?

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

正解はありませんが、とことん理詰めで丁寧に論理展開されます。今ある「生」のために「死」をどうとらえるか、という視点からの講義です。

 

内容を少し息子にシェアしました。

*本の一部ですが、うろ覚えなので、本の内容とは表現が異なります。

 

ジョンが月曜日にマイクを銃で撃ちました。マイクは倒れて血を流しました。その後、ジョンはその場を立ち去ります。

火曜日、撃たれたマイクは倒れていますが、まだ息はあります。同じ火曜日にジョンは心臓発作で倒れて死んでしまいました。

水曜日、マイクは出血多量で死にました。

 

指差し「ジョンはマイクを殺した?」

ニヤリ「うん」

真顔「ジョンはいつマイクを殺した?」

キョロキョロ「うーん?」

真顔「マイクが殺されたのは何曜日?」

キョロキョロ「水曜日?」

真顔「水曜日にジョンは死んでるから。死人が人を殺すことはできひんのちゃう?」

キョロキョロ「じゃ、月曜日?」

真顔「月曜日にマイクは死んでへんで?」

ニヤリ「火曜日?」

真顔「なんで?」

笑い泣き「間をとって」

 

混乱しながらも友達に問題を出したり、一緒に考えたり、他の意見を聞いたりと楽しんだようです。

皆さんはジョンはマイクをいつ殺したと考えますか?

 

「僕たち見ました。犯人はアイツです」