ふてぶてしくなった娘 | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

ふてぶてしくなった娘

タンタンにかかった風邪は
ぽぽちゃんにうつり、

今日は2人して
学校をお休みでした…。



みなさま体調など
崩されていませんでしょうか?




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日本から妹が持たせてくれた

「ぽりぽり小魚」

小魚が薄甘辛く味つけされていて、
子どもたちは
大好きなのですラブ




学校にも持っていきたい!

とぽぽちゃんもタンタンも言うので、
2人の軽食ボックスに
入れました。








その日の午後、

おうちで
小腹が空いたぽぽちゃんが、
またもや「ぽりぽり小魚」を
食べながら、


「わたしってふてぶてしくなったな〜」


とつぶやいたので
わけを聞くと、


「だってさ、
小学校の頃は
おにぎりすら、学校に持っていくの
嫌だったんだよ?

それが今や、
お友達の前でも
堂々と小魚食べてるもんねニヤリ

と。









そう、

この海のない国で、

現地人の前で魚介類を食べるという行為は、

意外と勇気がいるものなのです(笑)




ともすると

お海苔のにおいでさえ、
慣れていない人には

「ちょっと…」

という顔をされることも。





ぽぽちゃんが小学校に
おにぎりを持って行けなかったのは、

人と違うものを持っていって
特異な目で見られたくなかったということ、

ネガティブな反応を受けたくなかった
ということなど

さまざまな理由がありますが、



今や小魚さえ
大丈夫になったということは、

ぽぽちゃん自身が
変化したのはもちろんのこと、

それを受け入れてくれるお友達にも
出会えたということ
なのかな?



どちらが先で
どちらが後か
分かりませんが…。





そんな環境の変化は
母親としてはもちろん嬉しいし、


ぽぽちゃん自身が、

その経緯や変化を認識して
こんな風に噛みしめているということが、

なんだか
感慨深かったです。














その子の性格や、
育った環境にもよりますが、

幼稚園や小学校ではじめて

「お家と違う」

と感じた子の場合、


その親の反応にも

こどもは
大きく影響を受けるのかなと

今となっては
思います。






わたしは
家庭では日本語重視で
こどもを育ててきたので、

幼稚園や小学校で
ぽぽちゃんが周りに馴染めなかったとき、

この育て方で良かったのだろうかと

自分を責めたり、
過度に心配したり、

自分の幼き頃の姿と重ねたり、
(わたしも色々と苦労したので)

精神をすり減らしまくってました。



どれだけ泣いたかわかりません。





唯一の救いは、

自身が友人関係で
全くといっていいほど悩んだことのなかった
旦那さんの
ノンキな反応だけでした(笑)


もちろん、
わたし自身で解決できないことは
一緒に学校に相談に行ってくれたりと、

常にぽぽちゃんの味方では
ありましたが。









でも今は、

ぽぽちゃんはそんなに可哀想だったのかな?

とも思います。




ぽぽちゃんに聞くと、
自己憐憫な思い出はほとんどなくて、

どちらかというと

「許せない」

と思った感情は
覚えているそう。





今や
人前で小魚ぼりぼり
食べられるようになった彼女は、

万が一それを「臭い」とでも
言うような子がいたら
(実際はいないらしいけど)


「で?」


と言って
睨み返すんだそうだ。








…我が子ながらハッキリ言って怖い(笑)




でも
それだけ逞しくもなったんだなと
思いました。





あの頃は、

こんな風に
ぽぽちゃんが
ぽぽちゃんらしくいられる日が
来るなんて

思いもしなかった。




これからも
今は想像つかないことが
たくさん
待っているんだろうなあ。











ちなみに、

小学校からおにぎりオーケーだった
タンタンは、


お友だちに

「うげぇ〜」

とか

「臭い」

という反応をされても、


逆に

「ほ〜らほらほら(笑)」


お友だちに近づけて
反応を楽しんでたんだそう(笑)




この能天気さ笑い泣き




育てる親は一緒でも
こうも違うものなんですね。