スズメバチの巣ができた | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

スズメバチの巣ができた

我が家にスズメバチの巣ができたのは
夏前のこと。




って書くと、

「えーーーーっ!大丈夫?!
すぐに除去しなきゃ!!!」

と言うのは日本人^^;


かくいう私も、
巣を発見した瞬間に
そう思っていました。





だけど、ここ、
オーストリアでは
少し事情が違うんですね。


在住の方は
よく分かると思いますが、
スズメバチ、
本当によくいるんです!

夏は
屋外のレストランに行ったら
ほぼ100%いるし、
食べてるもの飲んでるものに
容赦なく飛んできます。



でも現地人は

「スズメバチは
こちらから攻撃しない限り、
決して向こうからも
攻撃してこない」

を頑なに信じて、
(って実際そうなんでしょうけど)

目のまわりをブンブン飛ぶ蜂は
全く意に介さず、
片手で優しくはらいのけながら
お喋りに興じ、食べ続けます。





こちらに長く住んでいると、
在住日本人も
もれなくそうなってくるのですが、

そうはいえども
自分の家に
巣ができたとなれば
別の話。




すぐにググって
巣を除去する段取りは
どうしたらいいのか、
調べ始めました。




するとリンツのサイトには
こんな情報が。
クマンバチ、スズメバチなどの
ハチについて

「殺さずに守りましょう!」

というもの。



いやいやアンタ、
そんな大きな巣を持ちながら
「守りましょう!」
って言われても。

と内心突っ込みつつ
読み進めると、



除去を希望する場合は
基本的に消防団がお手伝いするけれど、

幼稚園や老人ホームなどの施設や
ドアや窓付近などの人間の動線近く

以外の巣は
できるだけ除去せずに
守ってあげましょう。


という趣旨の文が。





改めて
我が家にできた巣を見ると
ベランダの隅にできていて
(丸で囲んだところ)
とりあえず
私たちの動線からは
外れています。



しかも、
通常は
数週間で
サッカーボールほどの
大きさになるとあるけれど、

雨風がしのげる場所が
限られていて、
何週間経っても
大きくなる気配が
全くありません。





とはいえども、
日本語でググると
スズメバチの脅威や駆除についての記事が
さかんにヒットするし、
恐怖は拭えず…。



そんな中、
仕事から帰ってきた旦那さんに
スズメバチの巣を発見した旨を伝えると、

「除去なんてもってのほか!
ハチは世界中でどんどん減っているんだよ。
ハチがいるというだけで
ありがたいと思わなきゃ!」


と即答ガーン



我が家に来た
オーストリア人にも見せましたが、
みんな
「ふーん」
という感じで
駆除という言葉は出て来ず、

結局そのままになって
今日に至ります。





スズメバチは
寒くなると巣は空になり、
女王蜂も
古い巣には
戻ってこないそうだから、
今年限りと思って
見守ることに。





オマケ
日本から帰ってきて、
数週間使っていなかった
ブラインドを下ろしたら、
上からコロンと落ちてきました。

こちらは巣を作り始めて
すぐに諦めたのかな?



いずれにせよ、
今夏は
ハチに気に入られた
ベランダでした(笑)