オーストリアの成績表 | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

オーストリアの成績表


子どもたちが、成績表を持って帰ってきました~☆





ここをご覧の方でオーストリア在住の方もいらっしゃるでしょうから
ご存知の方も多いと思いますが、
通信簿の内訳は、
日本とは違って
1~5段階の1が一番良い点数です。



1:大変良い
2:良い
3:普通
4:セーフ
5:留年覚悟←オイオイ


私流の勝手な日本語訳ですが、
こんな感じであってるますかね?
(ツッコミ、バシバシ受けつけますにひひ





いやいや、これ、冗談ではなく
小学生でも留年は容赦なくあるんですよ~!
(と聞いています)


逆に、優秀な生徒には飛び級という選択肢も与えられます。



そして
日本のように相対評価ではなく絶対評価なので、
つまりのところ、
先生が

「この子は頑張った!」

と思えば、
みんな1を取れるわけです。




その基準も先生によってまちまちですし、
例えば去年なんかは
ぽぽちゃんのクラスの3分の2の子がオール1を取ったので
オール1の価値も正直、
日本よりは薄いかもしれません(笑)









そして、なぜ私が今日の日記を

「オーストリア人再考」

のカテゴリーに入れたかと言いますと。






この成績のあり方について
日本人とオーストリア人の考え方が
これほど違うのかと
最近つくづく思い知らされたからです。







というのも、旦那様の家族や親戚や
オーストリア人の知人、友人合わせ
私の中の20人にも満たない
オーストリア人からのリサーチ結果で申し訳ないのですが、


全員が全員、


なにも無理してまで良い成績を取る必要はない。
留年さえしなけりゃいい



と言うんですね(^^;




お医者さんも弁護士さんも、
いわゆる世間で言うところの
高学歴と言われている人たちまで口を揃えて。












何も私は子どもたちに
常に最高の結果を求めているわけではありません。



でも少なくとも、
私が日本で学生だったときは


成績表は相対評価だったし(つまり自分がクラスのどの位置にいるかということ)、
中学で中間、期末試験があれば結果が順位として張り出されていたし、
塾に行けば模試があり、


つまりのところ、
常に誰かと比べたり、
競争させられる環境にあったということです。


そして常に「より良い成績を」
取ることがプレッシャーとしてありました。



でも考えると、その行き着く先は
大学受験だったんですよね、きっと。


単純に言ってしまえば
より良い成績を取ることによって
よりレベルの高い大学に行けるから。。。


あとは、
現状で満足してはいけないという
強迫観念とか、
頑張ることが美徳とか、
国民性もあるかもしれません。







しか~し!


ところ変わればで
オーストリアにくると、それが全く違います。





日本でいうセンター試験に値する

「MATURA(マトゥラ)」

という試験が高校卒業後にありますが、

大学入学にあたり、
このMATURAの成績内容は一切関係なし!


つまり、MATURAに受かっていることが重要。

受かるというのは5さえ取らなきゃいいんです。
(あ、補足し忘れましたが、
こちらの試験では、点数計算しても、
最終的には先生が5段階評価で評価するのです)


MATURAに受かれば、大学入学できるということ。
つまり大学入学試験なし。←音大は別です








MATURAに受かることが最終目標ということは


ドロップアウト(途中退学など)しないこと


が重要。



MATURAに至るまで
ついていけなくて
途中で学校を変える人、止める人、
たっくさんいるそうですから・・・
(もちろん大学自体も
「入ったはいいけれど卒業できない」
という人も少なくないと聞きます)





そして、学校でより良い成績を取ろうが何をしようが、
他人と比較して特別に褒められたり、
どこかに貼り出されたりなどと
日の目をみることはほとんどないそうだから
(それでもオーストリア内の統一模試のようなものは
あることはあるみたいだけど)

ある意味、

「より良い点数を取りたい」

と思うことは

「本人の性格 如何による」

ということなのかもしれないですね。




まぁ最終的に自分との戦いという意味では
日本も一緒なのかもしれませんが。





こんな経緯から
以上の

「そんな頑張って、全部良い成績とろうって思わなくてもいい」

っていうオーストリア人の結論になるのかなと
私は分析します☆





日本でいうところの
「大学は、卒業さえすればいい」
みたいなところと
近い感覚ありますかね(笑)
(違っていたらスミマセンあせる







日本に比べたら こういう精神論、緩いかもですが、
もちろん、最後までドロップアウトしないためには
自分を律する意思や
忍耐力、集中力など
そういうセンテンスも必要でしょうから
ある程度の向上心、少しは必要かと思われます。



って私、ここまで書いていて
思い出したことがありました!







「ehrgeizig(エぇぁガイツィヒ)」

というドイツ語の形容詞、


辞書なんかを見ますと

「野心のある・功名心のある」

とか なんとか書いてありますが、
私、義母さんや義姉さんからよく

「あなたはehrgeizigよね~」

と言われていたんです。




私のいわゆるどこを見て
そんな風に思うのかサッパリでした。




野心ほどでなくても
ehrgeizigという言葉は
向上心があったり
「常により良くありたい」という性格の人にも使われますが、

ある時、義母になぜそう思うのか聞いたところ



「あなたのプレゼントのラッピングとカードからよ!」



と言われたんです目




いわゆるキチッとラッピングしてリボンをかける。
(こちらではプレゼントをお店でラッピングしてもらうことは稀です)

カードに書く字をできるだけ綺麗に書く。





これは、日本人としては割と当たり前と思うけれど、
オーストリア人からしたら
かなりehrgeizigだそうですよ。


そんなこと言ったら、
日本人みんなそうかも・・・ですよね。








典型的日本人の私からは
よっぽどでない限り、
子どもたちに


「落第さえしなければいいわよ~♡」


なんて言えませんが(爆)、


(もちろん、基本的に健康で元気でいてくれさえすればいい!
という気持ちは一番にありますですよ!(^^;)


最近ハマっているアドラーの心理学で言えば、

「子どもは本来、何も言わなくても向上心を持たずにはいられない」

みたいなものらしいから、

日本ほど
「勉強しなさ~い!」
と言わなくても
良いのかもしれませんね(笑)



緩く子どもたちを励ますのって
かえって難しそうな気もするけどね・・・








はぁ~・・・・今日も長かった(爆)

最後までおつきあい下さったみなさま、
本当に本当にありがとうございました~m(_ _)m