vorbereiten(〜の)準備をする | ciamemo〜オーストリア・リンツより〜

vorbereiten(〜の)準備をする

私は語学のエキスパートでも何でもないのですが、ドイツ語を勉強し始めて

「辞書って大事だなァ」

って思ったのを覚えています。


語学学校で学べることは限られているし、日常生活の日数もそんなに経っていなかったので、実体験としてのドイツ語感覚がまだ身に付いていない頃。

とにかく文法から、単語からドイツ語を学ぶ日々・・・。

語学学校の宿題には必ず辞書が欠かせませんでしたが、辞書と睨めっこしながら「辞書って第2の先生だワ」って思ったのを未だに思い出します。



で、その辞書のせいか知らないけれど(爆)、私が今でも混乱する単語の一つに

「vorbereiten(~の準備をする)」

というものがあります。


当時、語学学校で「前置詞を伴う動詞」の勉強をしていました。(ここからちょっと専門的になるのですいません)

もちろん当時の私にはそれを理解するというよりは、宿題に出てきた単語を調べて、その単語を使って文章を作ったり、穴埋め問題をひたすら解くのみ。

「vorbereiten」の単語も、辞書に「sich auf et~」で「~の準備をする」と出ていたので、そのように使うものだと思いこんでいたんです。


で、旦那さまと結婚して1年目・・・これまたオーストリアに来て6年目になるのですが、その頃は(?)新婚アツアツで、私が朝食の準備をして

「ア・ナ・タ、朝食の準備ができたわヨドキドキ

と彼を起こすのが日課だったんです。(というか、朝が苦手な旦那さまは、何か理由がないと絶対起きないのでガーン



ところがある日、テーブルに着いた旦那さまが


「あのね、君はいつも

『Ich habe mich auf das Frühstuck vorbereitet』

って言うけれど、それは間違ってるよ」

と。


「えっ、じゃぁ何て言うの?」

と聞くと

「『Ich habe das Frühstuck vorbereitet』でいいんだよ」




えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?





またまたすぐに辞書を引きましたとも!!!(爆)




でも。


vorbereiten et~(~の)準備をする
vorbereiten sich auf et~ ~の準備をする


と日本語の訳としては一緒。


「じゃぁさ、私のいつも言っていた

『Ich habe mich auf das Frühstuck vorbereitet』だと、

どんなニュアンスになっちゃうの?」


と聞くと、旦那さま、めちゃくちゃ一生懸命考えて


「うーむ、ナイフの切れ味が素敵だ♪フォークの磨き方も最高!」


となどと演技をし始め、私はますます意味が分からなくなると同時に大爆笑!!!



結局、この単語は目的語に「コンサート」を持って来て、

vorbereiten et~(~の)準備をする=椅子を並べること
vorbereiten sich auf et~ ~の準備をする=練習すること

だと勝手に理解しましたが(同じ「準備」でもエラい違い(^^;))、他の単語がきたときにはウッと考えこんでしまいます・・・・。

よく使わなきゃいけない言葉なのに、使いこなせなくて残念だワあせる