弁護士といえは、確かに社会的位置は上にあると思っていた。勿論、そうなんだけと、アメリカに来てどうもちょっとばかし嫌われている職業でもあるよう。


理由は、人の不幸をお金にするから。例えば訴訟社会のアメリカゆえ、映画の場面でも交通事故現場で”よろしく”と名刺を渡す弁護士もいる。名刺より救急車だろがっ!と人は思う。


そういや、一番最初のジュラシックパークが上映されたある場面で、弁護士がトイレを使用していた時に恐竜がトイレを壊してしまい恥ずかしい姿で便器に座ったままの弁護士が映し出された時、場内爆笑の渦で何がそんなにおかしいのか聞いたら件の”人の不幸を..”で、こう言う弁護士の姿を見ると、やっかみや嫉妬も入って思いっきりわらってしまうようだと聞かされた。


設定はNYC だけど、実際にはカナダのトロントで撮影された、あのイギリス王室、ハリー王子の嫁、メーガンが準主役で出演していた”suits”をエピソード7まで観た。なぜエピソード7までなのかというと、モタモタしていてAmazon prime の特典で無料鑑賞できる期間が過ぎてしまったから😱。何故かエピソード8、9は有料で10は無料。Suitsは、訴訟に絡む被告や原告、そしてそれを扱う弁護士オフィスの中で繰り広げられる人間関係や愛憎が、かなり早いテンポで進展するようになっている。


あんなにヅケヅケ、面と向かって言うか?とか、勝訴するためには、相手の傷口を探してそれに塩をなすりつけるような手段をとったり、ビンタに対してビンタの応酬のような駆け引きとやり取り、弁護士同士の嫉妬やライバル意識、恋、など、かなり濃すぎる内容。さらに特に弁護士事務所の代表者の女性が着る洋服のステキなこと!(な、何、毎回見てんねん?😅) 中にはため息が出るほどステキなドレスもあったけど、こんなドレスは仕事場ではありえんだろうが?と言うのもある。



男性陣のスーツもステキで、いかに質がいいか、ど素人の私でもわかるほど。法律用語か飛びかい私にはほとんど理解不可能ながらも何故か惹きつけられるものがあり相方も一緒に久々にハマったTVドラマシリーズだった。


さて、ちょっと頭か緩かった前大統領の初期スポークスウーマン(弁護士)が、Alternative fact と聞いたこともない、しかもなんだか矛盾した語を放った時、見方を変えれば事実はほかにもあると言う発想には驚きつつも、感心してしまった。(感心なんかしてる場合じゃないんだけど)


弁護士ならではの、ある意味、とてもクリエイティブな語だと思う。だけど聞いた時、裸の王様のストーリーを同時に思い出した。そしてとあるニュースキャスターが、この語を発した女性の前でかなり長い間涙を流しながら笑い転げていた。その時、私は”あんた、正気か?”と言う彼の無言のメッセージを聞いたような気がした。