とうとうやってきたカルガリー最後の日。

カルガリー市内の夜景


義姉夫婦には、2人息子がいる。

1人は、Mちゃんの父親で、もう1人は彼の弟になる。

兄の甥は、原油を扱う(カナダはオイルサンドがあるため)会社に勤務している。今回も多忙の中、最後の夜を私達と過ごすため、仕事帰りに義姉のアパートに立ち寄ってくれた。今日は、Mちゃんは彼女の母親と暮らす日なので来ない。


仕事のことやら日常のことを私達や彼の両親、つまり義姉夫婦と話したり、最近彼の会社を訪問した数名の日本人の話しで盛り上がった。彼から日本人の名前は絶対に覚えられないから、何か省略した呼び名はないのかと聞かれた。例えば、エリザベスはリズ、マシューは、マットみたいに。そんなものはないけど、親しくなったり友達になれば呼び名はあると答えた。見せてもらった名前は、日本人から見ればごく普通の名前なんだけど、外国人にしてみれば、聞き慣れず発音も難しいらしい。もしもこの名前が、彦左衛門とか、権左衛門などの名前だったら、どないすんねん?完成にお手上げ、ひっくりかえるかもしれない。


楽しい僅かな時間を彼と過ごすことができたのは何にも変えがたいことだった。またね!が何の躊躇もなく言える時間がだんだんと少なくなって行く今、今度会えるのはいつになるのかと思いがよぎる。その思いは、義姉夫婦も同じ。


実は、以前にも書いたが、相方と義姉はここ10年ほど必要以外は話していなかった。元はと言えばよしゃーいいのに相方が政治を話題にした途端、いきなりヒートアップし、間反対の意見で口を聞かなくなっていた。政治、お金、下ネタは、パーティーでは御法度なのに、全く”いらんこと言い”の相方が姉弟の好でどんどん墓穴を掘り、えらいことになってしまっていた。


しかしそこは姉弟、お互いこのままではきっといつか後悔すると思ったようで、関係の修復をする意味で今回カルガリーを訪れた。私はカルガリーに行く前に、相方に重々政治の話題は避けること、話してもサラリと流すことをいい聞かせたものの、大丈夫なんか?と言う一抹の不安があったものの、なんとやり過ごせホッとしている。