先日ワイルドマッシュルームを収穫したあと、大量の雨が降った後だったので質のいい物は期待していなかった。それでも大きなバスケットに一杯採れた。乾燥させると選択もあったけど、それもストックがかなりある。しかも我家だけで消費は無理。


じゃ、よく行っているレストランに持って行って使ってもらおう!と善は急げで持って行った。これまで何度も別のよく行くレストランに収穫したマッシュルームを持って行ったことがあったので、そのノリだった。


よく知っている、しかも腕のいいバーテンダーのお兄ちゃんにキッチンまで連れて行ってもらいシェフに見せた。


“ブラックシャントレラってご存知ですよね?採ってきたのですか、興味が無ければ持って帰って乾燥させるつもりですが、そうでなければどうぞ。出来るだけマッシュルームのお掃除はしてありますが、残っているかもしれません”と、手渡すと中身を見て、”綺麗なマッシュルーム…だけど…ありがとう”と、ちょっと乗り気でない反応。すてちゃうのかなぁ、、だったら持って帰るけど、と一抹の不安が残る。でも、差し上げます!と言った手前、そのまま渡して、シェフの半分躊躇した態度が頭に引っかかっていたのが、帰宅してからハタと気がついた。


もしかして、私があのマッシュルームを売ろうと思っていた?


いや、いや、それ、違うでぇー。


大きな勘違い。


昨日の金曜日にそのレストランに行った時に、スタッフからマッシュルームのお礼を言われた。その時に、”ひょっとして、シェフは私があのマッシュルームでお代をいただくつもりだと思っていた?”と訊いたらそうだと言われた。渡したあとシェフが、バーテンダーのお兄ちゃんに、”で、請求額は?”と訊かれ、キョトンとしていたお兄ちゃんは、”そんなものないよ。彼女が持って来てくれただけ。”と言うとシェフは驚いたらしい。


確かワイルドマッシュルームは、マーケットではかなりの高値で売られている。価格調査宜しくシーズンになると毎年どれくらいで売られているのか見る。自分で採れるので、高ケェ〜と思いつつ横目で通り過ぎる。全ては自然まかせの運命で採れるかどうか実際に行ってみないとわからないし、しかもかなりの労力、体力、時間と手間のかかる作業のなので、高値になるのは実際採りにでかけるとそれがよくわかる。


私の場合は、完全に楽しみの域で、別にマッシュルーム採りで生計を立てているわけでもないので”売る”と言う言葉は、頭になかった。


レストランのスタッフは、”そうなんだよ。買って欲しいと持ってくる人がほとんどなんだよ”と。へぇー、そう場合もありえるよなぁと、私の次元では思ってもみなかったことだった。


いずれにしても自然の恵みを分かちあって楽しんでもらえるのは、私としては嬉しいし、食べられないくせに独り占めするよりはずーっといい。昨日のレストランのメニューにも早速私が採ったキノコのメニューが記載されていて嬉しくなった💕