日本で働いていたころ、私はバス通勤していました。

ある夕方、仕事を終えてバスに乗ったところ、バスの運転手さんがマイクで”皆様、一日のお勤めお疲れ様でございます。これから私は安全運転で皆様が無事ご自宅までお戻りになれるよう運転してまいります。どうかご安心ください。”とよく通る、しかも耳障りにならない声でアナウンスしました。

それまで”疲れモード”の車内が一転し、なんだか気分的に少し軽くなったような・・

実はこの運転手さんの運転するバスに以前にも乗ったことがあります。

乗客が降りるときには一人一人に”ありがとうございました、お気を付けて”と声をかけていたので、”ずいぶんと丁寧な人だな・・”と思っていたのです。

そのときは、マイクはつけていなかったと記憶しているのですが、その後ワンマンバスなので”マドンナ張り”のマイクをつけて最初みたときは、ちょっとカッコいいな~と思ったのと、”これはこの人のアイディアなんだろうか?”と思いました。

この運転手さんを見ていると”仕事を愛し、誇りをもち、常に前向きになにか改善できることはないか?”と考えていらっしゃるのがたとえ短い間でもよく伝わってきます。

当時は働き初めて間もないころだったのですが、今思えばこの方の仕事に取り組む姿勢に教えていただくところが大いにありました。