木曜日からクウェートは3連休のお休みでした。

でも、なにもすることがない・・モールに行っても買い物かお茶を飲むか、食べるしかない。
正直いってかなりの退屈・・かといってホテルにもどってももっと退屈。

しかたがないので、覚悟をして暇つぶしのため映画館へ・・・

見たのはGran Torino。

チケットを購入すると、映画館では指定席になっているのにちょっと驚きました。
さらに、女性席、男性席、家族席とあるようで、当然女性ばっかりだと女性だけのセクションに座ることになります。

席の位置は別として、これだと痴漢だなんだというのも避けられるんだろうな・・とおもったのは確かで、女性一人だけでも安心して映画を見られるなと思いました。ま、日本でいう女性だけの車両みたいなもんですね。

さて、私たちは家族席に案内され(案内係の人がいます)座りました。おもったよりも小さな劇場でしたがそのわりにはスクリーンが大きい・・・これってかぶりつきの席だと目がいたくなるだろうな・・と思っていたらなんと、そのかぶりつきの席に座った男性軍の一団がいました。

携帯はなるわ、話はするわ・・ということを聞いていたのである程度覚悟していましたが、それほど困ったこともなく、”静か”に鑑賞できました。

私の隣に座ったのは2組のカップル。だけど座るのは、男男女女の順番。だってボーイフレンドが隣のほうが自然じゃない・・と思っている私は”ふ~ん・・なるほどね・・こんなふうに座るんだ・・”と思ったのはいいとしてじゃ、この2番目の男性と3番目に座る女性はやっぱりカップルじゃないと困るわよね?”と思い思わず”あなたたち、カップルよね?”と聞きたい衝動に駆られてしまった私は、か・な・りのおばさんです(笑)。

映画が始まり、反応をみると結構笑ったり、口笛ふいたりそれなりに楽しんでいるみたいで、ちょっと意外でした。

一番驚いたのは映画が終わると、拍手している人が何人かいてこれもちょっと意外でした。もっとも拍手をしていたのは若いアラブの男性でしたが、どこでも若者は一緒なんですね。こんなことは日常、アラブの人たちと接触することがないので、興味深いものでした。

ただ、皆さんお帰りあそばすときにはその辺、ゴミ状態・・・ポップコーンはそのまま食べ始めた状態のまま手を離したかと思われるほどの散乱状態。ジュースは転がっているし・・

クウェートで日本のサッカーチームが試合をしたときに、その応援団も来たそうで応援が終わったあと自分たちのゴミを全部片付けて帰ったということが地元のニュースで大きく取り上げられたそうです。う~ん・・このゴミを片付けるという行為そのものがニュースになるあたり、ものすごい文化の差があるように感じました。

個人的には、たとえ”誰かが片付けてくれる、片付けてくれる人がいる”ということがわかっていてもやっぱりそのままにして帰るというのはかなりの抵抗があります。