これじゃダメ | 相続日記「ある日突然相続人になったら・・」

相続日記「ある日突然相続人になったら・・」

それはある日突然のことだった。
「小説は奇なり」というけれど。
これはいきなり相続人となった独身オンナの正真正銘の相続の物語、いやドキュメンタリーブログである。

翌日、早速私が住んでいる所の

 

市役所へ朝一番で駆け込み

 

 

戸籍謄本を取った

 

 

 

 

ん~~~

 

 

なんかこれじゃダメかも

 

 

 

 

その足で

 

 

今度は家庭裁判所へ

 

 

 

 

 

まず建物に入ったけど

 

右に行っていいのか

 

左に行けばいいのか

 

 

案内板を見ても

 

よくわからず

 

辺りを見回して

 

人がいる部屋へ訪ねてみることにした

 

 

 

6人ほどいる、その部屋は

 

 

みんな無言でパソコンに向かっている

 

 

あまりの静けさに

 

 

声を掛けるのも

 

憚っていたら

 

 

奥の方から若い女性が

 

駆け寄ってきてくれた

 

 

 

 

 

「あの~~~相続放棄の手続きについて・・・・」

 

 

と切り出すと

 

 

「△△さんですね!どうぞ」

 

 

 

と案内してくれた

 

 

 

一通り、経緯を話すと

 

 

 

 

お決まりの

 

「少々お待ちください」

 

私が持ってきた戸籍謄本を

 

見せながら

 

 

年配で細身の男性に

 

 

話しを始めていた

 

 

 

いや、そこの人

 

 

今ここで私たちのやり取りは

 

十分聞こえていたよね~~~~

 

 

 

と思いながら

 

彼女が一所懸命、丁寧に

 

一から話しているのを

 

パソコン画面から目を離さず

 

彼女の方へ目もやらず

 

一言も発さず聞いていた

 

 

 

 

 

結局また私はこの人に

 

一から話をすることになるんだろうな~~

 

 

あ~~めんどくさい

 

 

 

 

 

男性が私の目の前に座ると同時に

 

かすれた声で

 

それは昨日、電話口で聞こえた同じ口調で

 

 

 

「結論から言うと

 

特別養子縁組ではないですね」

 

 

意外と話しは早かった!

 

 

 

 

「特別養子縁組だと

 

ここの欄に実父、実母の名前は

 

記載されません

 

 

なので普通の養子縁組となって

 

あなたは相続人になります」

 

 

 

なるほど!!

 

 

 

 

 

 

「では放棄の手続きについて

 

教えてください」

 

 

 

 

そうだ!私は相続放棄をするのだ!!

 

 

 

 

 

 

「まずあなたの戸籍謄本ですが

 

これではあなたの出生が

 

わからないです

 

 

これは改訂版になっているので

 

 

元謄本が必要です

 

 

あなたの出生と

 

あなたの実母が血縁である

 

証拠が必要となります

 

 

 

この実母の方の戸籍謄本も

 

 

もちろん必要です

 

 

この実母の出生からも

 

 

追う必要がありあすので

 

 

本籍を調べることになります

 

 

 

あなたと実母の関係の

 

証拠を集めまくってください」

 

 

 

そういうことか・・・・・

 

 

 

 

ま、この戸籍謄本じゃ

 

ダメだってことね

 

 

 

 

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