年が明けてから
キッチンとトイレを交換する予定の
実家。
そのために、先々週
キッチンのショールームに打ち合わせに行き
色や仕様を決めてきた。
狭い昭和な台所にいれる
一番小さなL字型キッチンとはいえ
決めなくてはならないことは結構たくさんあったが
節約したいし
必要ないと思ったものは、要らないと即決するタイプなので
ほぼ、標準仕様のままだけど
それでも、標準なのに2択や3択の選択肢があったりするので
どうでもいいことにはめちゃくちゃ優柔不断な私は苦戦した。
引き出しの取手が黒かシルバーかなんか
どうでも良くないですかね?
タオルをかけられるから、取手タイプにしたけど
そこの色が何色だろうとどうでも良い。
おしゃれな人々は、きっとそういう色使いにも「何色がいい!」なんて、意見があるものなのだろうなぁ。
…と思ったところで
意外に、こだわりなおしゃれさん、どんだけ小さなことにも自分の意見があるアールの存在がちらつく。
聞いた方が良かった?
キッチンだけでなく、シンクの色まで選べる。
えー…。なんでもいい… 。
てか、こんなに選択肢、準備しないでステンレス一択にしておいてほしい…。
無駄に迷うじゃん…
と言いつつ、
ピンクと緑は絶対イヤだな
と、消去法の主張はある。
最終的には、ショールームのお姉さんに、
私が選んだキッチンの色には、どの色のシンクがオススメですか?
と丸投げして決めてもらう。
カウンターの色を、
前にデートで会った時に、オンラインカタログを見ながらアールの意見を聞いたところ
「白は汚れが目立つから、白以外がいいと思う」
と言ってた。
しかし、標準仕様は白一択で(こだわりのあるところだけ、選択肢が無い…)
他の2色は、オプションだった。
輪っかのように茶色い汚れが付いている白いカウンターを見たことがあるため、白以外と言っていたアール。
ショールームのお姉さんに聞くと、このカウンターはナイロンタワシで表面を研磨することで汚れの層を極々薄く削れるらしく。
油性マジックで描いた絵を、ナイロンタワシでこすって実演してくれた。
汚れにくくて、汚れても落ちるのなら…白で決定。
標準だし、明るいしね。
使い勝手は私が決めたいけど、何が何色とかは無料の範囲ならどうでもいいから
そういうのはアールが全部、決めてくれないかな。
と、あの家に住むとは一言も言っていないアールを巻き込みたくて、ウズウズするが、、、
仕事中であろうから、諦めて、淡々と決める。
今住んでいる家も
築40年を超えていて
備え付けだったビルトインコンロは壊れたから換えたけど
キッチンのほとんどは40年前のものを今でも使っていて
自動昇降の吊り戸棚とか
食洗機とか
なぁんにもついていないし
換気扇も、掃除するのはめちゃくちゃ大変だし、、、で
イマドキのキッチンだと、標準仕様でさえも、既に私にとっては、
夢のような近未来的なキッチンに感じる。
オプションなんて、色々説明されても
最大で5人家族分の食器を洗ってきた私であるが、食器洗いは嫌いじゃないし、
ひとり又はふたりぶん(←)になるであろう、ボロ家でのこれからの暮らしの洗い物など、なんちゃない。
食洗機なんて場所の無駄にしか思えないから要らないし
↑ここ、重要なので、太字にする。
この記事の終わりまで、覚えていてほしい。
自動昇降付き戸棚なんて、一見便利そうに見えるけど、ぜんぜん欲しくない。
(アールが背が高いから…ではなく、収納力が下がるからです)
蛇口が伸びる水栓とやらも
伸びない水栓しか知らずに48年生きてきたので、伸びたら何が嬉しいのかがわからない。
それに、温泉地は、(温泉のお湯を引いて使うキッチンだと特に)水栓の劣化が早い。
おそらく、10年も経たないうちに、水栓が壊れて交換しなくちゃならないであろうから
グレードをあげるなど、もってのほか。なんなら、下げてもいいくらい。
で、オプションは、お手入れが簡単になるという
レンジフードだけ、5〜6万アップで、上のランクにしました。
汚れが付きにくい上に、時々のお手入れもつけおきでスルリと汚れが落ちるレンジフード。
換気扇の掃除により、上腕二頭筋が鍛えられている私は、このオプションだけは付けようと、かたく決めていた。
他は全て標準仕様で問題ナシ。
なんなら、キッチン自体の色は、私が選んだ色だとグレードダウンだったらしく。
安上りな女だった。
その分でお値段が下がったので、レンジフードで上がった分とで、プラマイゼロとなってホクホク。
そうそう、色。
こんなにある。
メーカーのショールームを訪問する前に、
ウェブのカラーシミュレーションをして、候補を絞っていたのだけど
…やっぱり実物を色々見ると、とても迷った。
見積もりのプランで、営業担当が選んでいたワインレッド。
あの野比のび太の家のような昭和の小さな台所に
意外にマッチするかもしれない。
それというのも、床が赤みのあるフローリング(あのボロ家にそこだけなぜか合板でないホンモノの木の床材)だから
赤系があうかも?
あえて、明るい色にしてみる?
いや、あの汚いボロ家に淡いイエローやピンクなどが入れば
安っぽくちゃちなおもちゃに見えること間違いナシ。
高見え、の真逆・・・安見えになるだろうと、却下。
無難な木目調のウッド系はどうだろう。
あの小さくて古い台所には、この木の色は逆に馴染み過ぎて
きっと新品のキッチンであってもみすぼらしく汚く見えるに違いない。。。
そんなこんなで
結局
一番、気になっていた色は
毎度、私が何かを買う時にいつも、ついつい選んでしまう
ブルー系でして
営業さんが選択して作っていた見積もりのワインレッドよりも
安いランクのカラーだってことで
ブルーに決定。
たとえ浮いても
馴染んでも、馴染まなくても
安見え…になっても
なんなら、ソッコーで飽きても
一番好きな色なら
きっと、後悔はないだろう。
ていうか、そもそもですよ。
キッチンハウスの高級ステンレスキッチンや
軽く300万を超えるハイクラスのオーダーキッチンなんかが陳列されている
ピカピカのショールームで
あの家に合うキッチンの色を選べなんて
無理に決まってる。
場の煌びやかさに、目がやられてしまったと感じたら
何度も、この台所の写真を見返して現実に還ってきてから
もろもろを選びました。
(なので、引き出しの取手がどうの、とか、どーでも良くなるという話。
だって、この台所に入ったところを想像したら
細部など、どうでも良くなりません?)