予期せぬパワーワード | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

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あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

 

↑前日の記事のつづき↑

 

私は、離婚したことを長年公表していなかった。


その理由は、離婚した当初、子ども達には言っていなかったからである。


他人の口を信用していないため、親しい友人にも言っておらず、それどころか、籍を抜いて数年は、両親にさえも言っていなかった。


 

最近になって少しずつ公表しはじめたのは、子ども達が既に知っていることに加えて、

アフリカンDと噂になってしまったり、本当に恋人が出来たため、不倫をしていると思われるのが嫌だったからである。

いずれアールと再婚できたらいいなという淡い望みを持ち始めたために、離婚しているのを隠しておくことを、やめることにした。



まず始めに、親友Sに話したのがひとり目であり、それも昨年のことである。

離婚後7年も誰にも言わなかったことに驚かれ、その重みを理解してくれて、「とんでもない秘密を打ち明けられた気分」と言われた。

たかが、「離婚した」くらい、よくある話なのに、謎にこの重み。

 

また、この7年、離婚を隠すだけでなく、付き合いの飲みの席などで、既婚か聞かれたら、必ず

「夫とラブラブなんです」と答えるようにしていた。

 

 

それは、遊び人にしろ本気にしろ、男性が寄ってくるのがめんどくさかったからである。

以前、全くなんとも思っていない年上男性に、2年ほどストーカーされたことがあり、そういう経験もあって、嘘をついて身を守るようになっていた。

 

 

「あづきさん、随分前から離婚してたんだって?ぜんぜん知らなかった!」と、土曜夜の飲みの席でAに言われた。

 

「夫とラブラブです」と言っても、果敢に「セフレになりませんか?あづきさんが望むなら、彼女でもいいですよ」と言ってきたバツイチシングルの男である。

(その口説き方が、もう、なんか、いや)

 

ちなみにAは、私より少し年下の44歳、見た目はそんなにイケメンではないが、個人事業主で羽振りがいい。

若い時に結婚したが奥さんの浮気が原因でシングルファザーになり、バリバリと働きながらお子さんを育てあげたらしい。(主に家事はAの母がしているが)

178cmで鍛えられた筋肉質の身体で、男性には珍しく聞き上手のあいづち上手、さらに褒め上手で、いかにもモテそうである。

 

 

他の人も

「あづきちゃんは、ダンナさんと仲良しって思ってた、ほんとびっくり!」

「なんで、公表してなかったの?」

とその話にくいついてきた。

 

 

「バツイチって言うと、男の人が寄ってきてめんどくさそうだと思ったから、既婚者ってことにしておきたかった。

 夫とラブラブってことにしておけば、言い寄られることも、フツウはないから」

と生意気なことを言ってみた。

 

それでも口説いてきたAに対する嫌味であるが、伝わっただろうか。

 

 

今回、Aが飲み会に参加したがったのも、あわよくば私とどうにかなるかと思っていたのかもしれない。

ただ暇だったからかも知れないが。

 

夫とラブラブと言っても気にせず「セフレか彼女になって」と言うくらいであるから

恋人ができたと言っても「ホテルに行こう」くらいは平気で言いそうな遊び人なのである。

 

 

そして、その話で終わらずに

「どんな人?どこの人?何歳?」

と私の恋人についての質問が更に続いた。

 

言い淀んでいると

「まさか、不倫?」

と勘ぐられてしまったので

 

それは違うと完全否定し、慌てて正直に答えると、やっぱり驚かれた。

 

 

だがしかし、この「恋人が外国人」というワードは

しつこい日本人男性を、はるかかなたに遠ざけるパワーを持つことに、その時気づいてしまった。

 

 

何とか自然に私の隣りに座ろうとしてみたり

さりげなく会話をふたりきりのものにしようとしてみたり


遊び人のテクニックを駆使して、上手に空間と関係を支配しようとしていたAの巧みな会話術のロックオンが、完全に解除されたことが、Aから発せられる空気と態度でわかった。

 

 

「恋人ができた」くらいの発言では、まだロックオンされている気がしたし、何ならプレイボーイ魂が燃え、競り落とすスイッチが入ったように見えたくらいである。

 

ただの興味…を装った質問の中に、個人的興味を匂わせる、かけひきのようなテクニックを使われていると感じていた。

 

 

それが「恋人は外国人」と言った瞬間に、サーッと波が引いていくように、はるかかなたに遠ざかって行ったA。


わかりやすい…。


 

その瞬間のことを、あとで親友Sとふたりで飲み直した時に、そう感じたと話すと、

彼女も同じ瞬間に全く同じことを感じていた。

 

あの男、あの一言で、完全に牙ひっこめたよね。

 

 

身長や、人種、年齢を聞かれて素直に答えて

183cmの黒人と聞くやいなや、私を、〝落としたい(一回やっときたい)オンナリスト〟から完全に除外したらしい。


ありがたいが、なぜだ。

きっぱり断っている時には、全然諦めてくれなかったのに、全く違う要素であっさり諦められると、なんだか拍子抜けするのである。

 

 

換気の悪い小さなスナックに、他の客も含めて満席で詰め込まれて

大嫌いなタバコの煙でろくに呼吸はできず目も痛く

お気に入りの服は臭くなり

コーラ2杯とウーロン茶1杯と乾きもので、4000円を支払い

楽しかった部分もなかったわけではないが、めんどくささとやってられない感も多かった今回の飲み会であったが

 

既婚でも全く気にしないほどのしつこかったプレイボーイが撃退できたのなら、実のある会だった、と思うことも、まあ、できなくはない。

 

 


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