人生初のプロポーズ | ★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

★頑固で石頭*Black無糖のカレ vs そんなカレに恋したワタシ★

あづきの日常★★独り言★★恋愛★★南米Blackアールとの恋の軌跡を主に綴ります。

私は昔から、国内でも海外でも、とにかく話しかけられる。とくに、道を聞かれる。

 

ひどい方向音痴で、何の役にも立てないのに。

 

 

パリでは日本人観光客に道を聞かれ、ソウルでは韓国人の国内旅行者に道を聞かれた。

 

どこに旅行に行っても、着いた初日からそんな調子。

 

 

 

昨年、まだカレと恋人になる前のこと。

 

 

いつものように、地元のビーチでくつろいでいる私に

「コンニチワ〜」

と話しかけてきた黒人男性と友達になった。

 

 

アフリカンのD38才。

 

イギリスで数年仕事をしていたあと、東京で5年暮らして、奥さんが大学に行くために2週間前に家族とこの街に引っ越してきたばかりだという。

 

オンラインで仕事ができるSEプログラマーをしており、日本人の知り合いがいないから、この街のことと日本語などを色々教えてほしいということだった。

 

 

Dの奥さんも子どもたちも近くに来て、紹介されて挨拶をした。

奥さんはすっごく美人なアフリカンで、日本語が上手だった。

 

Dと、週に一回会って、お互いの言語を交換して会話しようと言われてLINEを交換することになった。

 

 

 

週に一度会った時は、私が車で色々なところに連れて行き、子どもを連れて行くのに良さそうな公園を教えたり、地震が起きた時の避難場所を調べて教えたりした。

 

D家族がここで暮らすために役に立ちそうなことを教えたり、車の購入を手伝ったりするなど、よい友人関係を築けそうだった。

 

 

しかし、数回目に会った時

「実は初めてあづきを見た時、クラッシュした。

 だから、話しかけたんだ。」

 

と言われた。(英語で)

 

 

ムスリムであることを聞いていたが

Dはイスラム教徒であり、アフリカンであるから、妻を2人持つことができる、と私に言った。

 

 

2人目の妻が欲しいなんて、これまで考えたこともなかった。

 だけど、あづきにぼくのセカンドワイフになって欲しい

 ひとり目の妻と、同等に愛し、同等に与える。

 すぐには答えはいらないから、考えてほしい。」

 

「きみがOKしてくれたら、ぼくは妻に許しを得なければならない。

 ひとり目の妻が許さないとセカンドワイフは娶れないから。

 だが、妻もムスリムだから。

 彼女は許すだろう。

 

 あづき、ぼくの2人目の奥さんになってください。」

 

真剣に見つめられ、そう言われた。

 

時々スマホのGoogle翻訳の助けを借りながら。

 

 

 

人生初のプロポーズは、妻子持ちのアフリカンからだった。

 

 

(元夫とは、妊娠を機に籍を入れたので、プロポーズはされていなかった)

 

 

もちろん

「ごめん、むり。」と即お断りしました。

 

 

だけどほんの一瞬だけ、彼と、彼の妻と、その子ども達と仲良くしている、セカンドワイフになった自分を想像してみたのは内緒の話。

私の乏しい想像力では、それ以上なんのイメージも湧かなかったけど。

 

 

なんか、世界って広いなんだなぁ、と思った出来事だった。

 

 

ちなみにDはその後も何度か、セカンドワイフになって欲しいと言ってきたけど、私に恋人が出来たと知り諦めてくれて(時々、カレと私がまだうまくいってるのかをチェックするけど)今ではいい友達。