甘夏の収穫 | 中山間 薬師谷 集落協定

中山間 薬師谷 集落協定

愛媛・宇和島の薬師谷で、みかんや米を作っています!

『甘夏』の収穫を行っています。

木が大きいので、柄が長く伸びるハサミで収穫しています。

夏に食べると酸味が美味しい柑橘なのに、何故まだ春にもならない今の時期に収穫するのか?

農協への出荷の指示に合わせて収穫するのですが、個人の直売所で販売する分は、夏に販売するまで木にならせておきます。

夏まで果実を木にならせたままにしておくデメリットとしては、

①春の新芽が出る前に、木の剪定ができない。

②春に花が咲く頃から、来年の果実に対して、病害虫を防ぐ為の殺虫剤や殺菌剤の散布が必要になるが、果実がなったままだと、残留農薬の関係で、その作業ができなく、来年の果実の『外側の皮の見た目』の品質に大きく影響が出る。

などの理由があります。

現状の市場では、味よりもまず『見た目』が重要視される状況なので、美味しくなる季節まで果実を木にならせておけない葛藤があります。

『見た目よりも、旬の美味しい季節に美味しい果実を!』という時代が来れば、『甘夏みかんを夏に収穫する』、という当然のことを、当たり前に行えるようになるかもですね。