同じくイム・スジョン出演作から、「...ing(アメノナカノ青空)」。
NHKハングル講座にも出てくれた若い女流イ・オニ監督やキム・レウォンには申し訳ありませんが、これは映画というより、イム・スジョンのイメージ・ビデオですね。目茶滅茶可愛く映っています。アン・ソンギ、チェ・ジウ「ピアノを弾く大統領」で初めて見たイム・スジョンですが、この映画を経て、その後『ごめん、愛してる』「サッドムービー」と、ブレークしていきます。
映画としては、キム・レウォンも母親役「桑の葉」イ・ミスクも、重い役を軽やかに演じていて巧いですし、個々のシーンも美しいんですが、ストーリーはいま一つ好きになれませんでした。ファンタジーと重い現実のバランスが、少し違うな、っていうか・・・でも、イム・スジョンと絵の綺麗さだけでも、十分及第点です。
「アメノナカノ青空」として日本でも公開されましたが、マヌケな日本語題名が多い中、この題名は秀逸。見れば分かると思いますが、映画で使われたある小道具から付けていて、それが、映画全体の雰囲気を良く表しています。