先日有楽町のプラネタリウムを観た後、クリニックのアポまでの時間潰しにコーヒーを飲もうと思いました。
Google mapで調べてみたら、丁度地下鉄の入り口のところに評価4.3の「GESHARY COFFEE 日比谷店」があるのでそこにすることに。
入り口を入ってすぐ、注文カウンターがあってそこのメニューを見て、はっとして二度見。
コーヒーが一律2500円でございました。豆じゃないっす。カップ一杯のお値段。
これがホテルのラウンジだったら事前に納得してるのですが、パッと入った時のカジュアルなオーダーカウンターからとても想像することができない値段にちょっと戸惑ったのです。
フレーバーがわからないので「深煎りの苦味やコクのある珈琲が好きなのですが」と告げて選んでもらおうとしたところ、「当店はフルーティーなテイストのものが主流でございまして」と言われてしまい。
だからといって「じゃあいいですぅ〜」と言ってきびすを返すほど大胆ではないので、迷っていたら「そうですね、こちらなどいかがでしょう?」と勧められたものをそのままオーダーしました。
でも、いつか四国を旅していた時のお洒落な珈琲スペシャリティのお店で同様なことを言われて、飲んでみたらやっぱり好きではなかったので、この時点で既に勇気のない自分にちょっと後悔してたのですよね。
ついでにマンゴーショートケーキも頼んだけど、小さなピース800円で合計3300円かい。今日のアトラクションの入場料より高いわ、と思ったわ。
席はエスカレーターを上がって(確か4階くらいまであったはず)品物は後から運ばれてくるのですが、客がどこに座ったかわかるのかしら。きっと防犯カメラでチェックしつつ「今のお客様は◯階にお席を取りました」とか連絡しあってるのかもね。
客席に上がったら、全然豪華感なく。普通に硬い椅子だったり。まぁ、利点があるといえば、日比谷の交差点と遠くに皇居が見えるカウンターがあるビューかもしれません。
で、やってきたコーヒーも飲んでみたら「あぁ、こういう味ね」と、ただ納得するうっす〜いかっる〜いフルーティーで酸味のあるテイストでありました。美味しい!って思ったか、と言ったら全くそんなことはなく、ただただ好みの味ではない、と言うこと。どちらかと言ったら「物足りない」かな。これだったらフレーバーティーの方が良いかも、と率直に思いました。
個人的に酸味のある珈琲は好きじゃないのですよ。カルディの豆コーナーに行っても買うのは真っ黒ツヤツヤしたイタリアンロースト。味の表示グラフが、全て右寄りになってるのが好みです。
「ゲイシャ珈琲ってなんやねん。芸者?」と思って調べてみたら、珈琲愛好家の中では特に求められている、花やフルーツのフレーバーがある大変に希少価値なコーヒー豆で、エチオピアとパナマのとある地域でしか取れないものであり、またそのプロセスもかなり複雑なのだそうです。
となると、世界でもっとも高価と言われているアジアの動物のウ◯チから取り出す「コピルアック」のようなものなのね、と調べてみたら、時々ゲイシャ珈琲はその条件次第でオークションで天文学的な価格で取引されることもあるそうな。ひ〜。
ちなみにインドネシアのジョグジャカルタで飲んだコピルアックも、特に美味し〜い!なんて思いませんでしたわ。
まぁ、何事も極めれば、その「繊細さ」に陶酔するのでしょうな。
と、ここまで書いたら、「飛んで埼玉」のガクトさんの「味のわからない貧乏人はその辺の草の汁でも飲んでろ!」と言う声が脳裏に響きました。
とりあえず、今回は「知識と経験」ということで良い体験ではありましたが、スノッブに「ここの珈琲は最高」なんて言うつもりもありませんし、これを飲むためにここをリピすることもないでしょう。
そんな金額を出して素晴らしい味を堪能するのだったら、もっと優雅な空間でエンジョイしたいと思いました。その辺のパン屋さんの2階のカフェスペースみたいな所でなくってさぁ。
まぁ、そんな理由でこのカフェはいつも空いているようなので、混んだ日比谷でゆっくりしたい時は最高の穴場だと思います。