休みを取ってくれて一緒に遊んでくれた友人の「おもてなし期間」が終わり、仕事に戻った友人から鍵を渡され「あとは好きに出入りして」と言われてからは、本当に気を遣われてないひとつ屋根の下のまったり状態になりました。
私自身もある程度の買い物が済んでしまうと、もう出てゆく気持ちになりません。
彼らも私も典型的なお籠もり系なのです。
いや、お互い凄く海外色々と旅したりしてるのだけど、日常は籠ってだらだらまったり。
彼らは大きなシェパード2匹に小さい子犬、そして黒猫を2匹。お散歩に良いように街と空港の間にある国立公園の横にある新築のペントハウスに賃貸で住んでます。
凄く開放感のある家だから、ずっと籠っていられるのよ。
そしてわんこやお猫様に癒されてるわ。たまにカオスだけど。
「この歳になって、ワタシ人間が好きじゃないって気がついた」とか「50歳で今更新しい友達作る必要あるんかな」とか彼の本音トークが出てきた時に
「どうだろう?私、家族と仲良くしてたらそれで十分って気がして、宇都宮で遊ぶ友達とかいないんだけど?」
そう言って、旅をしてた時に出会った同年代の女性を思い出しました。
彼女は離婚して冒険に出て、経験をブログに書きつづってそれが面白くて「作家になりたい」とか言ってたけど、旅を終えて地元に戻ったら、孫ができたりしてすっかり家族に囲まれて幸せなおばあちゃんになってる様がFBで垣間見られました。
つまんないなってちょっとがっかりしたけど、今私がそのつまんないおばあちゃんになりつつあるわけで。 でも本人幸せなんだもの、人に見せるための人生じゃないからそれで良いんだよね。
「自由になってるのにわざわざ知り合い作ってよそ行きの顔で時間費やしてるのって」とそこまで言ってたら、ふたり同時に
「エナジーの無駄だよね」
と言葉が重なったので大笑い。
歳を取るとだんだんお疲れになって、余計なエナジー温存できないのよ。
「私は社交的でエネルギッシュで、て人様から大きく誤解されているけど、本当はHSS型HSPでさ〜」
「なにそれ、ワタシ知らない!!」
ということで説明すると「ワタシもそうかも!!」と驚いていました。長年の矛盾した彼の行動を見てると納得できる感あり。だからこうして友人でもしれっとした時間もあるし、でも気になって20年ずっと繋がっていたのだと思います。数少ない安心できる相手というか。
それに輪をかけた人見知りの彼のパートナーだけど、何故かしら私には心を許してくれて、今回の訪問も凄くエキサイトしてくれたそう。
社交辞令で友人がそう言ってくれたのかもしれないと思ったりもしたけど、前回来日した時のパートナーの饒舌さからそうかなと思えます。
「姐さん来る前この家引っ越し荷物で凄かった。箱だらけで。でも姐さん来るデッドラインがあって必死で片付けてこんなふうにやっとなったの。お部屋居心地良い?狭くない?」
「10年前に一緒に住んでたあの家の部屋に比べたら十分に広いわよ」
「あの部屋は確かに狭かったわな」
そうやって笑いながら、私の訪問が彼らのデンマークでの暮らしの根付けに大きく役立ったことを知り嬉しくなりました。
デンマークに引っ越したのは12月だけど、最初の数ヶ月はエアビーの仮住まいだったし、この賃貸に2ヶ月前に入居してもアメリカから家具が届かなくて、キャンプのような生活をしていたそうな。
「今まではTVの前に座って食べてたけど、ダイニングテーブルで食事するって良いよね。ピンと来なかったけど、だんだんこの家が好きになって来た」
夜が長くみぞれ雪ばかりのデンマークの冬だからずっと外に出ず、今こうして彼らの春をエンジョイする表情を目にして楽しみをシェアできたのは嬉しいです。
SAD(季節性情動障害)気味の私には、きっと住むのは無理な国だろうけど😅