先日予備知識なしで「Team Lab Planets」を訪れるために初めて豊洲に足を踏み入れた私。とにかくインバンドの数に驚かされました。
魚市場って言ったら新鮮な海鮮を安く食べられるものだとローカルなものを想像してたら、完全に観光地化されたそれに変わっていたということ。
築地時代に並んで食べた「大和寿司」のおすすめ3500円が6600円とあり「それだけの価値のものでもない」というリビューも読んでいたので、せめて3000円台で食べることができる海鮮丼で良いか、と「大江戸」のカウンター席に並んで入りました。
でも3600円の「いいとこどり丼の鮪が筋が多く全く美味しくなくてがっかりでした。ぜんぜんいいとこじゃないやん。他のネタがまぁよかったのでまぁ良いか、という諦めモードでしたが。
小樽の市場で1500円で新鮮な３種盛りを食べたけど、観光エリアでは同様に3500円くらいの海鮮丼を横目で見ていたので、豊洲の市場もそういう感じなのでしょうね。千葉の房総の道の駅で無茶苦茶新鮮で安くて美味しい海鮮丼を食べてしまうと、それらと比較しちゃう自分がいる。遠い田舎と観光地を一緒にしてもしょうがないのだけど。
市場で食事をしてから時間潰しで覗いた「千客万来」でしたが、後でリサーチしてみたら、そこでの海鮮丼の値段が7000円だそうです！！
外国人でゲロ混みで、とにかくみんな列をなしてお寿司や海鮮丼を食べていましたが、本当の美味しさなんて分かってないんでしょうね。
シアトルかどこからかやってきた若者が「日本の寿司は安くて美味しいということを友人に証明するためにやってきた」と言ってスシローに連れて行ったら、外国の地元の寿司屋以上のものがあるわけがないと言っていた白人の青年が目を回して驚愕して50皿だかなんだか食べ尽くした、ってTV番組見ましたけれど、海外の寿司ネタなんてそんなものなのです。
だから、たとえ日本で海鮮丼を7000円で提供されても、感動してホイホイお金を落としてくれるってことなんだけど、なんだかなぁという漫然としたやるせない気持ちになるのでした。
そういえば友人を大阪案内した時、自分も住んでた時は行ったことがなかった「黒門市場」を訪ねてみて、まぁインバウンドで混み合ってるけれど、そこの海鮮物の値段が高いこと！でも、たらばの脚のグリル5000円をホイホイ食べ歩きしてる外国人を見て驚いたし、途中で飲んだそれなりの値段のメロンジュースが水のような味しかしなくて虚しかったこと思い出しましたわ。
リサーチしてみたら、大阪の黒門市場が日本で一番ぼったくりで有名なところらしいです。
コロナ前に日本に訪れた時も、それこそ海外から来るお客さんと同じような望みで京都に旅行に出かけたけれど、清水寺の前の坂が人の頭しか見えないほど混んでいて、でろでろに着崩れた着物姿の外国人だらけでなんだかなぁと思ったこと思い出しました。
コロナ禍にADDressで地方を旅していた時は、流石にお店は全部閉まっていてちょっと食事に苦労したことはあっても、それでも観光客のいない静かなその土地の良さを肌で感じることができて、当時は本当に良い旅ができたのだなぁとしみじみ思うのです。
コロナ禍が過ぎた今、もう京都の観光地に出かけて、渋滞した嵐山の橋を渡ることなんてもう絶対考えられません。いわば、もう自分が行けるところがだんだん限られてきているということ。
2月の頭に長女姉の誕生日に星野リゾートの「界日光」をプレゼントして出かけましたが、やはり周りから聞こえてくる声は外国語が多かったです。
平日だったこともあり、酷く混んだ感じまではしてなかったけれど、姉が旦那と週末に日光にドライブに来た時は、駅前から神橋までの通りはぞろぞろ凄い外国人の人混みだったと言います。
週末はお隣のモールにでさえ足を運ぶのが嫌です。とにかく人混みが嫌い。
中には「人々が集まっていないと活気がなくて嫌」と思う人もいるのでしょうが、なんでもほどほどが一番。それなりにゆるく人が集まって楽しんでいる雰囲気がある環境っていうのが良いけれど、誰もいない方が更に良い。
そろそろ、キャンプに行ける季節になってきたけれど、あれもすぐお隣テントがある状態なんて考えられません。
今までやってきたソロキャンも、完ソロだったり、人がいてもテントが見えない位置の遠くにいるとかそんなものばかりだったから、栃木にいるということは、そういう環境に恵まれているのだなと自覚しますね。
そういえば、去年の年末にルシウスの奥さんが来日してて「彼女は一般人のような普通の観光地を訪れたがるから奈良に連れて行ったけれど、最低だった。人がうじゃらいる寺とかを延々訪れてもげっそりですげーつまんなかった。鹿も鬱陶しいだけ」って言ってたっけ。
旅したいなぁ、という気持ちはあるけど、観光地に人が多いのは嫌というジレンマ。
日本に限らず海外の名所でもそうなんだけどさ。