ルシウスとの旅でしたが。
「今回パスするわ」と言われた以上彼が乗り気ではないと知ったうえで大阪に行くことをメインに考え、名古屋でも「会いたい友人とゆっくりとランチを過ごしてから四日市のコンビナート夜景クルーズに1人でも行くつもりだけど、興味ある?」って尋ねたら「俺も行く!!」ときたもんだ。
申し込んだ当時は暖冬になると疑わなかったのに、この週末は関西にも寒波が押し寄せめちゃ寒かったです。
コンビナート夜景クルーズはいつかしたいと思っていたバケットリストの中のひとつ。
大学でケミカルエンジニアを専攻してた若い頃「こんな所で作業する職なんて絶対嫌だ」と思ったルシウスらしいのですが、大人になってこの施設を目の当たりにすると、人間が作り上げるその設備の精密さと規模に感動していました。
私だって、普段当たり前に使ってるエナジーの後ろにこんな専門家たちの努力があってのことなんだ、って気づいて感慨深かったもの。
この日遅く名古屋駅のラーメン屋に連れて行かれたけど、閉店間際でぬるいスープの不味いラーメンをご馳走され、やっぱりセンスないなと思ったわ
この日の夜に彼の部屋でスイーツを食べた後、甘えられたのにつれなくしてやや険悪ムード。疲れ顔のルシウスを不細工だと思ったし、彼の寝室から遠い部屋に布団を敷いてとっとと寝ました。
翌日は凄く良いお天気で、早めに家を出て朝食を外で取ることに。
「時間があるならコンパルの海老フライサンド食べよう!」と意外なチャンスに興奮した私。めちゃ混んでて電車の時間に焦ったけど、お土産用と店内用の列に分かれて連携プレーで無事店内で美味しい朝食を食べることができて大満足です!
下呂温泉の街は大して魅力的ではなかったけど、日本三大温泉のひとつですからね、一応来ておきたかったのです。
温泉質のつるんつるんさには驚きました。
食べ歩きしたり、川辺散歩したり、温泉寺行ったり、射的したり。
宿は若いカップルや家族連れを避けて、イタリアンフュージョンのコースが食べられる隠れ家風懐石宿「水鳳園」にしました。
A5ランクの飛騨牛を溶岩板で焼くステーキがメインです。
翌朝も健康的なお料理がたっぷり。ご飯が美味しくて、ルシウス自分でおひつからお代わりしてました。
翌日は隣の合掌村をぶらぶらして。併設された森にある滑り台を有無を言わさず滑りましたよ。
すっごい長い滑り台、2部になってる後半の方ね。
ルシウスが撮ってた。
最後にミルクラーメンがある店を目指して街の反対側まで歩いたら閉まっててがっかり。仕方なく、オプションで目をつけてた飛騨屋で飛騨牛ラーメンを食べてきましたが、ちょっと1500円は高いと思う味だったな。
この帰りの電車の後、私は新幹線で大阪に向かったのですが、直前になって「今晩も俺の所に泊まっていけよ〜」と駄々をこねるルシウス。
「なによ、自分スキーに行くっていうから私は名古屋まで1人で帰ってくる予定だったじゃない」
なんでも雪の状態が良くないので日にちを変えたのだけど、宿でスキーツアー申し込むのに苦労して手伝わされるハメになったわよ。
数日後にスキーツアーアレンジしたことのお礼もちゃんと言ってくれました。頂上でスノボーのお姉ちゃんにチョコあげて画像撮ってもらったらしい。
「で、俺たちの関係は何なんだろうね?」なんて、私が避けてた話題を向こうから振ってきたりしたけど、特にロマンチックな関係でもなく、だからと言って単に外国から来たお客さんのような知人/友人でもなく、日本的に言えば「友だち以上恋人未満」アメリカ的に言えば「a friend with benefits」なんだろうなと思います。
ルシウスから言えば「旅が一緒にできるのは君だけだし、こんな次に何が出てくるか分からないエキサイトな経験をさせてくれる人もいない。会話も深いし君はスペシャルな存在」って言うけど、それは当たってるんだろうな。一緒にいてめっちゃ楽しいしさ。
今となってはもうどうでも良い遠く離れた人だけど、去年の私はルシウスを本当に好きになってしまって、辛くなるのが怖かったんだと思います。
その心境を超えて更にもっと彼を知ってみると、いずれは「腐れ縁」的なものになってくるのかしらん??