「おっ!ヒョクチェおはよう」



朝ドンへを Grand prace に送って行って事務所に戻って来たら、ジョンスヒョンがゆったりとお茶を飲んでいた。




「どうしたの?」


「ドンへの様子を聞きにね」


「、、、うん…」



ジョンスヒョンの正面に力なく腰をかけたオレの顔を覗き込んで



「ヒョクチェ?」



優しい笑顔を向けてくるジョンスヒョン



「うん… 今でも 時々思い出すみたいで… トイレで吐いたりしてる…あいつはオレに気づかれないように平静を装ってトイレにいくんだ…。オレ…そんなドンへを見るの…辛い…よ」


「こらこら…お前が泣いてたら ドンへが不安になるよ?」


「だって…オレの…所為で…」


「ヒョクチェ…あのな?お前がそんな風に自分を責めてると、それがドンへに伝わって、自分が弱い所為でお前が苦しんでいるって思っちゃうんだぞ?お前が前向きにならないとドンへの傷はいつまで経ったも癒えないよ?」


「、、、」


「今回のことでお前は自分を責めているかもしれない。けどね?それは友人を助けてあげたいっていう、お前の優しさだし、人として正しい行動だったとヒョンは思う。」


「けど…」


「一つ提案があるんだ」


「提案?」


「ドンへにウチのクリニックに遊びに来てもらうってのはどうかな?」


「ジョンスヒョンの?」



ジョンスヒョンは精神科のお医者さんだったっけ… 
この人はイェソヒョンとヨンウンヒョンの高校の時の先輩でイェソヒョンのカフェにもよく来ていてオレたちの事も可愛がってくれている。



「…ジョンスヒョンから見ても ドンへは…医者にかからないといけないくらいヤバい感じなの?」


「あのね。そんな風にあんまり重く捉えないでさ… 俺と話すことでドンへの気持ちがすこしでも軽くなればいいな~って程度だよ?俺もあの子とお喋りするのは 楽しいしね。」



オレの気持ちを考えて あえて軽く明るく言ってくれてるんだって伝わって来て オレは 頭を下げた。



「ありがとうございます、、、」


「泣くなって」



泣いてしまったオレの頬を優しく撫でてくれるジョンスヒョン



「お前の方がカウンセリングが必要かもな…」


「オレは…もう大丈夫です。ドンヘの事、宜しくお願いします」


「はいはい。ん~ そうだな… 午後にでも Grand prace に行って オレからドンへを誘ってみるよ。
うん、その方が自然だな」



ってジョンスヒョンがえくぼを見せて微笑んだ。



毎日 ジョンスヒョンのクリニックにドンへを送って行く。

日に日に、
少しずつだけどドンへの表情が変わってきてるような気がしてた。





そうして 一ヶ月が過ぎた

何時ものように抱きしめて 何時ものように触れるだけのキスをして



「おやすみ」



何時もと同じ挨拶をして 目を閉じた…



「えっ?」



ドンへの手がモゾモゾと動いて オレのに触れた

驚いて目を開けると 



「ひょく…」



泣きそうな顔でオレを見つめているドンへと 目が合う



「ちょっ…ドンへ…」



慌てて ドンへの手首を掴んでそこから引き離す



「ダメだよ」


「どおして?」


「だって お前…」



怖いんだろ?



「ずっと…ごめんね ひょく… オレ…ひょくがすきなんだよ?ひょくだけ…」


「知ってるよ。ちゃんと分かってる。だから 無理しなくて…」



オレの言葉を遮るようにドンへが唇を重ねてくる


おずおずと差し込まれる 舌を優しく絡めて吸うと



「んっ… んぅ…」



久しぶりに聞くドンへの甘い声に 脳が痺れる…ヤバいな コレはヤバいっ

慌てて唇を離して 



「今日はもう…寝よ?な?」



宥めるように頭を撫でてやると



「んんんっ…」



首をふって また唇を重ねてくる
もう…ホントにヤバいって これ以上は…



「んっ…ちゅっ…ドン…へ も…ダメだ って」



ドンへの身体を離す



「やだ!」



しがみついてくる



「やだって…お前…」


「へいきオレ、もうへいきだから…ひょく…」


「ホントに…平気?」



オレに我慢させてるって思ってそれでこいつが無理してこんな事言ってんなら…



「無理してない?」


「ん… ひょくに さわってもらいたい
ひょくと…したい」


「ドンへ…」


「オレ、ほんとうに…もう大丈夫だから」



ペロンてパジャマを胸まで捲りあげる仕草がいつものドンへで、、、

可愛くて

捲られたパジャマから白くて艶やかな肌が見えている

なあ…ホントにオレ、ガマン出来ないよ?



「怖くなったら言って、止めるから」



途中で止めれる自信はないけど… 

でも お前の辛い顔は見たくないから 
お前の怖がるような事はしたくないから…頑張って 努力してみるよ



「ん…」



頷くドンへの首筋に顔を埋めた。
















つづく