side D









「ドンヘ?」


「なあに?ひょく」


「ん~… あのさ…」



なんだろ??すごく言いにくそう…



「にゃあによう?」


「明日からウチの事務所に新しいアルバイトのヤツ入るから…」



なんだ…そんなコトか。
言いにくそうだから ちょっとびびった



「へえー そうなんだ?人でがたりないってゆってたもんね?」


「うん えっと~ お前の知ってるヤツだよ。」


「へ?だあれ?」


「チェミンだよ」
 


えっ?えぇ?えぇぇ~?
なんで?なんで?なんで、ちぇみんくんなの?



「バイトって…だって イラストの…おしごとは?」


「んー 何かソッチの仕事が少なくなっちゃったみたいでさ…。ああいう仕事って そういうもんらしい」


「ふぅ~ん …てか なんで ひょく、ちぇみんくんが お仕事がないとか知ってるの?」


「この前 エレベーターんとこで会ってさ…じゃあ ウチの事務所でバイトしたら?って」



なんか…やだなって思った
ちぇみんくんはひょくのどーきゅーせーで、だから ちぇみんくんが困ってるなら助けてあげたりするのは とーぜんなんだってのはわかる。

オレだってジブンのお友だちがこまってたら…ひょくとおなじことすると思う
でも…なんか 不安になった。

ひょくはやさしいから… 



「バイトって…どうぶつさがしとか?」


「いや…あいつ身体弱えーから 電話番とかかな。そしたら事務所で絵を描いてられるだろ?注文来た時とか直ぐに対応できるようにさ」



ほら…そんなコトまで考えてあげてる。
ひょくは ホントにやさしすぎるんだ、、、。









「あっ…」



手がすべってカップをおとしてしまった 大きなオトを立ててわれるカップ。



「ドンへっ お前っ!血が出てるっ」



みんひょんがあわてた声でオレの手をつかんで
ギズ口にタオルをあててくれた。

考えごとしながらわれたカップを拾おうとして指を切ってしまっていた。

タオルが血でまっかに…



「ふぇぇぇ~んえーんいだ~いっ 」


「遅っ!」


「らって…血ィででるぅ~」


「ったく びーびー泣くなっ」



みんひょんはきゅひょなのお兄ちゃんなだけあって 言いかたがきちゅいんだから~

言いかたはきちゅいけどキズのてあては やさしくしてくれた。



「お前 今日はどうしたんだよ?さっき皿も割ったろ?なに イライラしてんの?」


「イライラなんて…」



わかんない… イライラしてんのかな?
ちぇみんくんが ひょくのジムショでバイトするようになってもう 一ヶ月。

オレはずっと 胸がもやもやしてる

ずっと いっしょにいたらわかる。
ちぇみんくんはホントにいい人で、やさしくて、そして、、、可愛い。

だから 今日のあさのコトを思いだすとホントにシンパイになる。

ひょくはたぶん、つまんないコトで まーた、どへがスネてるって思ってるかもしれない。





けど…ひょく?


オレ…


ホントに こわいんだ…。


















つづく