「あれれ?ひょくぅ~?どこ行くの~?」




いつもと違う道を歩くオレにドンへが袖を引っ張って聞いてくる


ドンへのアパートに送って行こうと思ったんだけど、それはやめて

オレのアパートに連れてきた。




「ここどこ?」



「ウチだよ。オレんチ」



「ほうほう…え?ひょくのおーち?」



「今日からお前んチでもあるぞ?」




キョトン顔で暫く考えて、意味を理解したらしい。




「ずっといっしょ?ひょくとずーっといっしょ?」




泣き出しそうな顔でオレを見る




「そう言ったろ?ずーっと一緒だ」




泣き笑いの顔になるドンへに手を伸ばして抱きしめようとすると




「はうぅっ!」




イキナリ素っ頓狂な声をあげる




「なんだっ⁉︎ どっどうした?」



「お…おぱんつ持ってきてないよう」




あ、それ?




「オレのお古で良ければ…」




なんてね。

ちゃんと 新しいの買ってあるよ




「ひょくのお古っ!?」



「冗談だよ 新しいのあるよ」



「ひょくがはいたやつがいいのにい~」



「えぇぇ~っ⁉︎ お古がいいのっ⁉︎」




キミ(も)まさかの ヘンタイ?


ひぃぃ~っ((((((ノ゚⊿゚)ノ




「ジョーダンざんす」




ちっ!このやろうっ




「明日、お前の部屋引き払ってさ?ここに一緒に住もう?」



「ホントにいいの?ひょく…めーわくしない?」




なんで急にそんなマトモな事言うんだよ?

お前はアホみたいに きゃっきゃ笑ってりゃあいいんだよ。



こいつは…

ちゃんとわきまえてるんだろうと思う。



何時も予定があるって言うオレに 

送って行けだの ご飯食べて帰ろうだの

ワガママ言ってベタベタとオレに纏わり付いてくるくせに 


『帰らないで』とか

『泊まっていって』だとか 


そういうワガママは絶対に言わない。


こいつだってオレとずっと一緒にいたいって思ってるくせに、口に出すことはしない。





「ドンへ…?」




床にぺたんと座って部屋の中をキョロキョロと見ているドンへを後ろから抱きしめる




「にゃあに?」



「好きだからな?オレ…お前のコトすげえ好きだから」



「ひょ…く」



「何処にも行くなよ?ずっとオレの側にいろよ?」



「ひょ…んっふっ…んっ」




返事も聞かずキスで唇を塞いだ




絡まる舌



ドンへの甘い舌を


貪るように吸った。






服を剥ぎ取り、ドンヘのソレを口に含んだ


途端


口の中が熱いものでいっぱいになった



えっ? ウソっ!?


早っ!!


そして 苦っ!!


口の中のものをティッシュに吐き出していると




「うっ…ふぇぇ~んっ 」




あやややっ 泣いちゃった




「ごめんな?ビックリしたよな?」




抱きしめてあやすように背中を撫でてやる




「ひょく…は…」



「ん?」



「なれて…らっしゃるのか?」




なれてらっしゃ…?

こういうコトに慣れてるのか?って意味?




「慣れてねえよ」




男相手は


「初めてだよ」



「オレも…初めてなーの」



だろうね


「うん」



「だから んとんと…やっやさしく…しーてくらさいね?」




ああ…もうっ 可愛いすぎっ!






更に時間をかけて 

ドンへが怖がらないように…


最終的にはヨクなってくれたみたいで




「へぇぇんっほへぇん」




と、啼いてくれた笑






「なあ?あのさ…?」




ぐったりドンへに声をかけた。




「な…なあ…に?」



「前にも聞いたけど…お前なんでマフィアになんかなったの?」



「ん?、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」




長ぇぇ~‼︎




「なあ?ドンへ?」




顔を覗き込めば…


寝てる。


まあ、いっか。


これからもずっと一緒にいるんだから、焦らずゆっくりと治す方法を考えよう。




ほっかほかのドンへの身体を抱き寄せて オレも目を閉じた。





















つづく