ドンへを探してた。
最近 探してばっかだな~😓
「ドンへ見てない?」
オトコ衆の部屋に入っていくと
「早退したって」
キュヒョナに言われた
ため息が出る。
午後、ドンぺろくんが 園内を歩きまわって いたのは見た。
その後、事務所に戻って探したら もう早退した後だった。
「早退?ったく あいつ… 最近 多くね?」
「そうですね。まあ ジョンウンヒョンがOK出してるから、いいんじゃないですか?」
「そういう問題じゃなくてさ… 。仕事だろ? 毎日早退ってどうなのよ?」
「用事があるんだからしょうがないって…」
「わかってるけど…」
腑に落ちねえんだよ
そんでいつも早退した後でLineがくる…
って思ってたらスマホが震えた
ドンヘからのLine
【ひょくひょく~っ オレオレっ! んとね~ そーたいしたよん。おーちにかえるよ♪またあしただよ】
「ふぅーん…なかなかのアホ文章。まるでドンへだ」
横から覗きこんでたキュヒョナがつぶやく
「うん。ドンへだし」
「ですよな」
つうか また実家かよ…
「なんでドンへを探してたの?」
「えっ?ああ。 相談があってさ」
オレの言葉にキュヒョナが息を飲む
「ヒョン、、、正気…?ドンへ…に相談て…」
「いやいやいや… 」
迫真すぎんだろ?その演技
「相談ていうか…」
プロポーズっていうか…ね。
本気でヤバい気がしてきたんだ
ドンへが休みの度に実家に帰って、仕事早退してまで実家に帰るのは
しゅーくんとやらに会いたくて帰ってるんじゃないかって
怖くなった。
「やっと 捕まえた」
ホントに久しぶりにオレのアパートで二人きりになって ぎゅっと抱きしめ耳元に囁いた
「ちょーっとぉおみみっヤメテよう」
知ってるよ だから 耳元で言ってんだ
けど プロポーズは可愛いお顔をちゃんと見て…
よしっ!言うぞ!
「あのさ」
「あのね」
「えっ?」
「んっ?」
「… …」
「… …」
ラチあかねえ とりあえず ヤっちまおう
「いただきます」
「ほぇぇ~っ?」
って言ってる間に身ぐるみ剥いじゃった。
「さっき何言おうとしてた?」
肩で息してるドンへに聞いた
「ひょっふ…はらっ ろーろ」
まだドンへの呂律回ってねえし…
『ひょくからどーぞ』で、いんだよな?
「ああ。えっと~」
「うん らあに?」
オレはベッドに起き上がって正座をした
するとドンへも起き上がって正座をする
若干フラついてるけども。
「あのさ…」
なんか 真っ裸で正座でプロポーズってマヌケだなあ
でもまあ、これもオレ達らしくていっか…
「前から思ってたんだけど」
「うん」
「別々に住んでる意味ないと思うんだ。」
「ほぇぇ?」
「だから 一緒に…住もうっ オレと 結っ…こ」
「ひょく」
「婚…こん?ん?」
「あの…あのね。オレ あの…おひっこすの」
おひっこす?引っ越す?
「へっ? あっ…ココに一緒に住むため?」
「えっ…と、そーじゃなくて… おうちに…」
「… … …」
「おうちから、かようコトにしたの」
な…にそれ?一時間半もかけて?実家から通うわけ?何のために?
「なんかさ?さいきん、まいにちおうちかえってるでしょ?だから アパートの おやちんがもったいないって 」
「誰が?」
「みんなが、ウチのみんな」
「つか…なんで 毎日実家に帰ってんの?」
「しゅーくんがまいにち稽古したほうがいいって」
ちっ
またしゅーくんかよ
「何、で、毎、日、稽古が必要なわけ?今まで稽古なんてたまーに実家帰った時くらいしかしてなかったじゃん」
「そーなんだけど…しゅーくんが稽古は毎日したほうがいいって、あんなにいいカンキョーがあるのに 剣のウデをみがかないのはもったいないって、、、それに…」
「それに?」
「しゅーくんが どんへのウデはなかなかのものだからって 」
「… … … 」
「しゅーくんがまいにち 稽古をつけてくれるって、だから アパートじゃなくておウチにかえってきなさいって」
「お前、さっき みんなが帰って来いって言ってるって言わなかった?」
「あっ…そっそうだよ。みんな…」
「オレと…一緒に住むのはイヤ?」
「イヤじゃないよ。ひょくといっしょにいたいもん!でも… 稽古もだいじなの」
「実家から通うのって…どうやって?」
「しゅーくんがおくりむかえしてくれるって」
しゅーくん、しゅーくん、全部しゅーくんかよ…
「そ…か、アレだ?それはもう、決定したコトなんだ?」
「うん…」
「… なあ?」
「ん?」
「オレはお前と一緒住みたいって思ってる」
「… オレもひょくと いっしょにいたいよ…でも いまは…」
「今は ダメ?」
「… … … 」
「上を目指してみたくなった?しゅーくんを見て、しゅーくんと同じトコに立ってみたくなった?」
「… … … 」
「お前の目指している着地点は何?着地点なんかあるの?オレなんかには分かんないけど…何かを極めるとか極めたいとかって気持ちに際限なんか無いように思えるよ」
「ひょく…」
「オレはいつまで待てばいい?」
そんなの…こいつにだって分かる筈なんて無いだろうけど
オレには縁の無い世界で、オレには全然理解ができない世界の話しを、こいつはしゅーくんとなら分かり合える。そこは…お前としゅーくんだけの…世界
それはオレにとって…
「…正に 不思議ワンダーランドだ」
「えっ?」
「何でもない…」
その不思議ワンダーランドに
オレの入る隙なんて無いってことか?
つづく