「ドンへ?今日は身体が重いみたいだね?大丈夫?」


しゅーくんにシンパイされちゃった。



「ん…へーき」



とは言ったものの
ホントはかなりキツいのだ~えーん

だってきのーのよる… 

なん回したかもおぼえてない 

もう ムリっていってるのに、ひょくってばぜんぜん放してくれなくて… どうしたの?ってくらい激しくて

けっきょく 気をうしなっちったもん





「ごめんね 疲れてるのに休みの度に来てもらっちゃって…」


「んんん… 」



ヤバいびっくりきのーのコトおもいだしてぽけぽけしてたから、オレがおシゴトでつかれてるってかんちがいしたみたい。
 しゅーくんが あやまるから オレはあわててクビをふった。



「でも …お休みでデートの約束とかあったりしたら申し訳ないなって思ってね」


「でーとなんて…」



まいにち会ってるし、さいきんは休みの日にふたりでどっかでかけるとかもないし…

そうだよ 
さいきんのオレたちは…休みの日のまえの日にどっちかの アパートにとまって、そのままベッドですごしたり… そんなかんじだもん。
そういうのなんてゆーんだっけ?んとんと…ああ そうだっ!マンネリ?



「彼女とデートしないの?」


「かのじょ…?」



あれれ?
このまえ ひょくがきた時オレとひょくが おちちあいしてるって気づかなかったのかな? 



「あれ?彼女いるって 聞いたんだけどな?」


「あっ…うん。あの~ かのじょってゆーかぁ
こいびとはいる」


「?」


「あのさ このまえ…ここにきた人なんだけどぉ~」


「あっ!えっ?あの…ニワトリの」


「ぷっふふっ そうだよ。あのヒトはい.ひょくちぇっておなまえだけど」


「そっか…彼とお付き合いしてるんだ?」


「うん」


「じゃあ 休みの度にドンへを借りてるんじゃ
やっぱり彼に申し訳ないな 」


「でもひょくはオレが休みのたびにこっちにかえってもべつになんにもいわないから へーきだよ 」



じっさい、 ダメとか言われたことないしね。ひょくも オレとまいにちいっしょにいるから、たまには ひとりでいたいのかもって思ってた。





「じゃあ 始めるよ?」


「はい!」



今から
ゆうがたからの 門下生に稽古をつけてあげるんだ。

さいきんは ほとんど おにーたんがいないから しゅーくんがひとりで門下生の皆さんに 稽古をつけてあげてる。
だからたいへんだろうなって思って、オレもおやすみの日おてつだいにきてる…

っていうのもあるんだけど、、、ホントは オレが しゅーくんの太刀捌きとかを見るのが好きなんだって思う

繊細なのに大胆
美しいのにカッコいい

ぼきゃぶらりーが少なくて どう表現していいかわかんないんだけど

スゴイっておもう。

おにーたんのスゴイってのとはちがう
おにーたんの太刀捌きはゴウカイ!
あいてをねじふせるっていうかんじ?

稽古のつけかただって ぜんぜんちがう 
おにーたんは上からガンガンいく

でもしゅーくんは…つおいけど、やさしさがさがあって 

オレはしゅーくんの太刀捌きをみてると…

ドキドキする。

ずっと ずっとみていたいって思う






稽古がおわって
おかーたんのつくった おゆうはんを食べおわると

いつもしゅーくんがクルマでおくってくれる



「なんでドンへはあんなトコロで仕事してるの?…いや、あんな所ってのは、悪い意味じゃないよ?んと…」


「ふふっ…わかってるよう 」


「俺はドンへの剣術の腕はなかなかの物だって思ってるんだよ?ユノさんと二人で道場をやった方がいいと思うけど」


「でも オレ あそこのゆーえんちがすきなんだよね。しょうがっこーの時のそつぎょうぶんしゅう 《しょうらいのユメは ゆうえんち ドンキードンキーでおシゴトすること》って かいたくらい」


「剣術は好きじゃないの?」


「好きだよ。しゅーくんをみてたら、やっぱりすごいっておもうし、しゅーくんはホントにかっこいいっておもうもん 」


「ドンへもきちんと続ければ、俺くらいにはすぐになれるよ」


「ムリだよ 」 


「無理じゃないよ」


「ちがうの…」


「ん?」


「しゅーくんとオレはちがうの…あのね。しゅーくんはしゅーくんだからかっこいいんだ。しゅーくんの所作でしゅーくんの剣だから…しゅーくんだからにあってる…うまくいえないけど…そんなふうに思うんだ」


「… うん、言いたい事はわかる。でもさ?こうも考えられない?ドンへはドンへのかっこよさを極めればいいって、もっと高みに登って《イ.ドンヘの所作を剣を極める》何処まで行けるかやってみたいと思わない?」


「… … … 」


「… ドンへ?…」


「わかんない… そんなこと考えたこともないもん」


「じゃあ 考えてみて。俺なら、お前に見せてやれる。お前の剣術の天辺を…」


「… … … 」


目をとじたオレに



「眠い?そうだよね、疲れたよね。着くまで眠ってていいよ」



しゅーくんがやさしく言ってくれる
オレはうなずいて 窓に アタマをあずけた。




オレの…剣を極める?

わかんない… 


オレは、そんなこと、いちども考えた事もなかった。
剣を極めたいなんて、いちども望んだことなんかなかった、、、そう思ってた。


でも…休みのたびに しゅーくんといっしょにいて思った。しゅーくんに近づきたいって、しゅーくんの剣にオレも近づきたいって。



オレのテッペン? オレの剣術で?

テッペン見たら オレ…

しゅーくんに近づけるの?



だったら…
オレのテッペンを見てみたい。

そう思った。






















つづく