「えっ?お前って ドンへのクラスの子だったの?」
バイトに行って スグにヨンウンヒョンにドンへの事を聞いてみたら、この返し
「クラスの子じゃないよ。ドンへは2年の担任で オレは3年なの」
「なるなる… 」
返事テキトーすぎだし
興味ねえんじゃねえかよ。
「あのさ~ユノヒョンて…」
ユノヒョンとやらの事を聞こうとしたと途端 入り口のドアが開いて
「よんひょんくぅ~」
どっドンへさん入店~っ
よんうん+ひょん+ひょくぅ=よんひょんくぅ~ ですかね?
「どした?ドンへ、珍しいなウチの店に来るなんて 」
「だって オレのひょくだもん」
え?質問の答えになってなくね?
「おうっ!そうか。まあ、飲め」
うおっ⁈ 通じた?
「で?ヒョクチェ どういう事だ?」
あ、通じてなかった?
「ドンへとオレは付き合ってるんですよ」
「そうなんだ?へえ」
その返事。
それにも興味ないんですね。
ふとドンへを見れば、、、。
「くぴくぴ ぷはぁ~ おいちっ」
おいおいドンへさーん 一気飲み?そしてすでにふらふらじゃねえかよ酒弱っ!
「ひょくひょくひょく ちゅうしてようぅ」
「ドンへは酔うとキス魔になるんだよな~♭ カッカッカッ😆」
キス魔だぁ? 何それ?酒癖悪っ!
そしてカッカッカッ😆って、、、いや、笑い事じゃねえしっ
「ねえ?ヒョン、この前 誰かの誕生会あったでしょ?」
「ひょくっ ちゅう~」
「ちょっと 待てって…」
「ああ。ユノの誕生会な。なんで知ってんだよ?」
「こいつに聞いたんですよ。で、その時 ドンへ そのユノヒョンにキスせがんでたでしょ?」
「ゆのひょん ちゅう うふふ♡♡♡」
あんだと~っ!このやろうっ
「ねんね」
って言ったと思ったら コテンとテーブルに突っ伏してしまった。
「ユノはさ ドンへのお兄ちゃんみたいな感じなんだよ。こいつ、ユノの事が大好きなの。肉親感覚かな?だから こいつのユノヒョン好き~ってのは お父さんとかお母さんが好きってのと同んなじような気持ちでの好きなんだよ」
「近所の人?」
「そう、ユノんチはドンへんチのお隣さん。83Lineのジョンスヒョンはドンへの従兄弟で一緒にやってるヒチョリヒョンはジョンスヒョンの親友。オレはその二人の大学の後輩だ。そんでお前の学校のキュヒョナもドンへの幼馴染だし、あとソンミナは大学生の時83Lineでバイトしてたから、あの辺はみんな仲間だ」
なるほどね。
「ユノは日本で仕事してるからさ、年に何回かしかこっちに帰って来れなくてな。だから帰って来たときはドンへはユノにベッタリになっちまう。けど それも年に2回くらいだから 大目に見てやってよ」
「でも 唇にキスってさ~ 」
「唇っても ホント当たるか当たんないかくらいだろ?それに ユノはドンへの事は弟としか見てないよ あいつのタイプはエロエロ系だから 」
ドンへだって ベッドではエロエロ系なんですけど~
「ドンへだってそうだよ。ユノの事が好きってのは肉親と同じ感覚」
でもまあ、そういうことなら…ユノヒョンとやらの事はそっとしておいてやろうかな。
「あっ!でも 酔うとキス魔って…」
「ドンへが 酔っ払ったと時にちゅうしてって言う相手は 3人しかいないよ」
「3人 "しか" ?? いやいや…3人 "も" いる、でしょ?」
「んふっ…まあ、カレシからしたらそうだよな」
何で半笑い?
「で?誰ですか?ひとりはユノヒョンで…?」
「後の2人はジョンスヒョンとヒチョリヒョンだよ 」
それを聞いて昨夜の
”ユノヒョンとどんくらい仲良いの?”
ていうオレの質問に対しての
” じょんすひょんとひちょりひょんと同んなじくらい仲良しですっ!”
って言うドンへの答えを思い出した。
大好きなんだよな?
お前…。
「ねえ ヒョン 83Lineに連れてってよ」
「高校卒業したらな。そうだ、お前 大学受かったんだろ?」
「楽勝で入れるとこを受験しましたのでね」
「そうだろうな じゃなきゃこんな時期にバイトしねえわな で?このまま続けるだろ?バイト」
「うん。でも大丈夫?こんなに毎日ヒマなのにバイト二人も雇って 潰れない?」
「んははっ 心配ご無用 」
「なら 続けたい」
「てか、何でこんな時期にバイト始めたわけ?」
「んー、、、高校卒業したら 一人暮らししたいなって…」
「ふぅーん…ドンへと住みたいんじゃなくて?」
「まあ、それはオレが大学を卒業してキチンと就職して ドンへと対等の立場になってからプップロプロッポーズ…」
「ふふん お前思ったより しっかりしてんのな?」
だってさあ? オレこんな ”ふにゃふにゃしたオトナ” に初めて出会ったもん。
その初めて出会った ”ふにゃふにゃしたオトナ” がオレの恋人なんだから オレがしっかりせざるを得ないってゆーかね。
「もうすぐ卒業か…」
「何?卒業したくねえの?」
「早く大人になって ドンへと結婚したいって思ってはいるんだけど…でも…」
「卒業した後のドンへが心配か?」
「… うん。」
「バカだな。ドンへはこう見えて 一途だぞ?」
「でも…」
「さて。今日はもう閉めるから お前ドンへを持って帰ってよ 」
荷物扱いだし。
重たいのを担いで ドンへを送り届けるために マンションに向かった。
つづく