「今日、家に行ってイイ?」


「きょーはダメなのよ~」



えぇ~っ?
昨日までオレはほぼ毎日バイトだったから ドンへと会うのを我慢して(学校でもチラっとくらいしか会えないし)土曜日の今日、ドンへんチに行く事だけを楽しみに頑張って来たのに~っ



「ごめんね。今日は知り合いのお誕生日なのだよん照れ そんで毎年みんなでお誕生日会してるのだよ~」


「遅くなってもいいよ。ドンへんチで待ってるし」


「んー … お誕生日会はいつもオールになっちゃうからな~」


「そっか…」



待ってられると気になって楽しさは半減するわな



「分かった」


「明日のお昼くらいに来てくれれば…」


「じゃあ そうする」


「ごめんね。おわびに 明日は…むふふ♡」



ぐはぁ~っ♡♡♡
何?もうっ そのセリフと顔 エロカワ過ぎだろ? 

ったくぅこの先生は性少年を翻弄してくれるよ。





でも…参ったなあ~  
今日ドンへんチに行くって思ってたから 何も予定入れてねえし 明日の昼まで空いちゃったよ、、、。

真っ直ぐ家に帰ってもな~ 

って事でヨンウンヒョンの店に行ってみることにした バイト休みだけど ちょっと手伝って 帰ればいいやって思って 

店に行くとヨンウンヒョンは居なくて
イジュンヒョンしかいなかった。




「あれ?ヒョクチェ、どうした?今日はバイト休みだろ?」


「予定なくなって ヒマになっちゃったから 手伝いに来たんです」


「マジか? じゃあ皿洗いしてってよ。
さっきまで、次々お客さんが来てさ、もーてんてこ舞いだったんだよ」



いきなり人使いが荒いっすね。



「ヨンウンヒョンは?」


「店開けたら、直ぐに用事があるとか言って出て行っちゃったよ。何だか知り合いの誕生会だとか言ってたな」



ん?誕生会?



「その知り合いって…」


「いらっゃいませっ」



新たにお客さんが入ってきたから、その話はそこでと切れてしまった。



気づけばもう12時を回っていた。



「ヒョクチェ、ありがとな。お前が来てくれなかったら大変だったわ。今日は珍しく混んだし…こんな遅くまで悪かったな。もう 上がっていいよ」


「でも 閉店まであと2時間あるし…」


「ヨンウンヒョンは今日はもう戻って来ないから、客が引いたら閉めてイイって言ってた。だから、あとはテキトーにやって俺も上がるからさ」


「うん。じゃあ お先に」



イジュンヒョンに頭を下げて 外に出た。 
時間も潰せたし… あとは帰って寝るだけだ。

今日はいつもと違うルートで帰ってみっかな♪とか思って 歩き出した。


《83Line》って店の前を通り過ぎて少し歩いてから気づいた。


《83Line》?、、、あれ?この店って、前にヨンウンヒョンが言ってた…?


とか思って立ち止まった時、後ろで 店のドアが開く音が聞こえた。



「ゆのひょんっ!ねえってばぁ~ ばいばいのちゅうしてよう」



っ!?ドンへ…?

振り向いたオレの目に飛び込んで来たのはドンへと知らない男のキスシーン

触れ合った唇は一瞬だった
けど 唇にキスって…それに唇が離れてもドンへがその男にぎゅっと抱きついて離れない



「ドンへ…ほら、いい子だから、ヒョンはもう帰らなきゃ」


「やらぁ~ もっかい ちゅうしてよう」



なんて甘えるように言って男の胸に顔を埋めてグリグリしてる



「ドンへっ 」



店から数学教師チョ.ギュヒョンが出て来て男からドンヘを引っぺがしながら、ふとこちらを見て
少し離れたところで呆然と突っ立っているオレに気づいくと



「えっ⁈ あっ…ほらっ もう離れろって 
ユノヒョンすみません💦こいつ酔ってるから 恋人と間違えたみたいです」



オレになのか そのヒョンになのか 取り繕う様に言って ドンへを店の中に連れて入ってしまった。

酔っぱらって恋人と間違えた?そんな訳ない。
確かにドンヘは足もふらついていて、酔っぱらっているようには見えた、、、けど オレと間違えたワケじゃない。

だって、ドンへは思いっきり ”ゆのひょんっ” って言ってたじゃん

 ”ゆのひょん ちゅうしてよ” って…

何がお誕生会だよっ 
ユノヒョンとやらとキスするための飲み会なわけ?

























つづく