遊園地 ”ドンキードンキー”でバイトを始めて
早一ヶ月が経過。
毎日行ってる訳じゃないけど
皆さん、オレの事をドンヘのダンナさん扱いで 良くしてくれる。
まあ、嫁の七光り?感が否めないけど
それもいいか。
シウォナも付き合えばスゲえいいヤツだった。
ちょっと変態で、隙あらばドンヘに抱きつこうとしたり、キス魔で誰かれ構わずキスしようとしてくるのがチトめんどいけどw
オトコチームの部屋に入って行くと
「それでね?そしたらねっ…あーだこーだでなんなんじゃーーってなったんよ!うきゃきゃきゃきゃ」
ドンへがキュヒョナにまとわりついて
キャッキャと…いや、うきゃきゃきゃきゃとはしゃいでる
オレに気づいたキュヒョナが
「ほらっ ドンへ、ダンナさん来たよ」
って言っても
「… … …」
知らん顔のドンへ
ったく
まだ根に持ってやがる。不本意ながらもオレはちゃんと謝ったろ?
「ドンへ?」
直接声を掛けても
「ぷいっ…」
ぷいって言いながらそっぽ向くなっ
「きゅひょなぁ~」
甘えた声でキュヒョナの膝によじ登ろうとしてる(実際はよじ登ろうとしてるわけじゃないけど 仕草が子供っぽ過ぎて そう見える)
「こらこら…何やってんだよ。ダンナさんのトコに行けってのに」
キュヒョナが慌ててドンへを引き離すと
「もういいっ!オレっちオナゴしのお部屋にいくっ」
宣言してオトコチームの部屋を出て行く
”ぷりぷり” 怒ってるのに歩き方は "ぽてぽて” って感じで
笑っちゃうくらい可愛い。
「何なんですか?ケンカ?」
ドンへが出て行くと、キュヒョナの呆れた声&巻き込むなって顔
「ケンカってゆーか、、、ケンカはしてないハズなんだよなあ」
「じゃあ何で あんな感じ?」
「なんてゆーか…」
ホントになんてゆーかだ。
一週間前 オレは大学の友人5人(男3人.女2人)で2泊3日の旅行に行った。
旅行に行くって話はドンへには言ってあったけど、女の子もいるとは言えず(ヤキモチがハンパねえから)とは言ってもホントーーに友達で、疚しい事なんて1ミリもない。
女の子でも色々いるでしょ?
女を全く感じさせない子って
はっきり言うと、お互いタイプじゃないってヤツだ。
でも気は合う。
で、 旅行から帰って来て
『これなんだよーーっ⁈』
ドンへが プンスカして 差し出してきたのは…
えっとぉ~ オレのスマホの写メフォルダーだな。
『って おいっ!どうやって解除したっ⁈』
『そんなコトどーでもいいっ!これなにかってきいてるんざんす!』
『いや、あ~っと…それは…アレだよ うん…つまり…その~ なんだ…ん~』
本当に、ただの友人達との旅行でヤマシイ事なんか全くない!けど、こんな風にぐいぐい詰められると
つい、シドロモドロになってしまう
『うっ…ひょくのばかっ うわきもの~っ ああーんっ ひょぐがうわぎぢだぁー』
『ちょっ 待て!ばかっ!違うって!浮気とかしてねえしっ』
『だっでぇコレ うえっ…ぐ このまえひょぐが ともだぢど りょごうにいっだ しゃじん…』
『そうだよ。だから 友達…』
『オナゴがいるじゃんかっ オナゴといっしょなんて言ってなかっただんしょーが!』
『言ったらお前、怒るだろ?』
『だからっナイショにするってことわっ!うわきだからでショっての!』
『だから!違うって言ってんだろ?あー わかった 内緒にしてたのはホントごめん!でも、マジで浮気とかないから。な?』
『ふぇぇーんっ そんなの わかんないじゃんか!うそつきーっ!』
そのままオレの部屋を飛び出して行ってしまった。
まあ?一晩寝たら機嫌もなおるってタカをくくってたら
コレ…
まーだプンスカしてやがったっ!
「で?浮気したんですか?」
「いやいやいや…マジで友達なんだって」
「男女の友情なんて成立します?必ずどっちかに恋愛感情が芽生えると思うけど?」
「あのさ~? お前、見た目も全然タイプじゃなくて女らしさとは無縁で、口が悪くて、ガサツな女と付き合えると本気で思ってる?」
「あ…いや だから こっちには無くても向こうが好きになるかも…でしょ?」
「それも絶対に無いって言い切れる。」
「絶対なんてないでしょっての」
「この件に関しては絶対はあるんだよ。」
「タイプじゃない子は抱けないと…?」
「そりゃそうだろ?」
なら タイプだったら浮気するのかって言われたら… まあ、するかも知れないけどw
でも、オレのタイプはドンヘだからなあ
ドンヘ以上にアホ可愛い子なんている訳ないもん
「でも、アレですねぇ?カレシのスマホをみるとか、最悪っすね。ドンへのヤツ」
キュヒョナがそんな事を言いながら半笑いでドアのほうを指差す
「ん?」
あぎゃっくっ !
ドアの横、磨りガラスにドンへのほっぺたがペッタリと張り付いている。
ったく!立ち聞きかよ
あいつ…アホだな(再認識)
磨りガラスにあんなにほっぺたベッタリくっ付けて 自分の姿が見えていないと思ってるわけ?
「おれだったら勝手にケータイ見るようなヤツとは 別れますけどね。」
「まあ…そうだよな。なんか、マジで面倒くさくなって来たよ。浮気してないってのに信じないし、さっきだって、あの態度っ!もう 別れよっかな~」
オレの言葉に、ガラスの向こうでドンへの身体がビクンと跳ねたかと思うと次の瞬間 ばぁぁん!と
ドアが開いて ドンへが走り込んできた。
「やあ~っ ひょくぅ」
「どぉっわっ」
すごい勢いで抱きつかれたもんだからオレはドンへを懐に入れたまま椅子ごと後ろに倒れてしまった。
痛たたたっ
「ったく お前っ 」
「ふぇっ… ごごごめんっ んでも…オレ …」
ドンへが言いかけた時
「ほらっ お前ら時間だぞ!ほらほらきがえろ。おっと、どんぺろ君の出番はまだだから お前はこっちを手伝ってくれ」
ヨンウンヒョンに言われてオレとキュヒョナは着替えるために立ち上がった。
ヒョッカミ君になって 園内をぶらついていると
ドンぺろも出て来たらしい
オレの少し前辺りを歩いていた。
あの歩き方…
ぽてぽて…キョロキョロ
ぽてぽて…キョロキョロ
愛しのヒョッカミくんを捜してんのかい?ドンぺろくん。
近づいて行くと
「ドンぺろっ」
男(客?)がドンへに…いや ドンぺろに抱きついた。
《あーんっ なあにぃーっ このヒトっ!キモーーいひょっくぅ どこぉー》
インカムを通してドンへの助けを呼ぶ声
慌てて駆け寄ると
「女豹のポーズしてみせてよ」
ドンぺろを抱きしめたままで 男がそんな事を言っている
あっ…こいつ アレか?前にドンへが言ってた変な客
ペンギンに女豹のポーズさせようとする変態野郎
おい… そいつに声をかけようとした時そいつが言葉を発した
「ドンへ…」
えっ? こいつ… ドンぺろがドンへだって知ってる?
「お客さん? そういうのは…」
って言いながらそいつの肩を掴んで ドンぺろから引き離して 顔を見た
あれ?こいつは…
「ヒョッカミ君か。お前には用が無いんだけどな… まあ、いいや。また来るよ ドンぺろ」
ドンぺろの頭を撫でて 帰って行った
《大丈夫か?》
《うん。びっくりしたけど、だいじょーび!ひょく、たすけに来てくれたの?》
《近くにいたか、、おっと》
そんな話をしてたら ドンぺろが子どもたちに囲まれてしまった。
「お前 さっきの客…憶えてない?」
オトコ衆の部屋(ドンへ風の言い方)に戻ってからドンへに聞いてみた。
「おぼえてるよ!まえにメスのヒョウのかっこうをしてって言った人だよ」
「違ぇよ。あっ…いや、そうだけど…そうじゃなくてさ?あいつ、オレらの高校のヤツだよ。同じクラスにはなったこと無いけどな… たぶんお前もそうだと思うけど…」
「えっ?どーきゅーせーってコト?」
「そうだよ。憶えてない?」
「おぼえとらん!」.
「だろうな。 けど…あいつ どんぺろがお前だって知ってたな」
「あーっ ドンへって言ったもんね⁉️何で知ってんだろ?」
「んー? わかんねえけど… なんかヤバい感じだな。」
「ヤバい?」
「とにかく、オレがいない時はキュヒョナ…じゃ…弱いか。 ヨンウンヒョンとかシウォナとかに守ってもらえよ?」
「うんっ」
「って あのね…お二人さん。目の前にその ”弱いキュヒョナ” がいるのに、何?その会話」
キュヒョナにツッコミを入れられてしまった。
つづく