いきなり蹲ってしまった臨月のタヌキのどんへにシウォンさんはオロオロしていましたが




「産まれ、、、る、うぅうぅう〜っ」


「言い方ww なんか、この仔、、、」



うん
、、、ふざけてんのかな?



「じょっどぉ〜っ ふじゃけてんのんはしおんさんとかたりべ‼️
オイラはふじゃけてなんかなーーいのぉぉ〜ん」


「ああ、ごめん。ふざけてはないみたいだけど…産まれるって言われてもどうしたら…」


「オイラのかっちょいいひょくにおでんでんして!そして、おにったんのコトちゅれてってぇぇ〜」


「おでんでん🍢?」



いや、この状況だとおでんでんと言うのは
『おでん🍢』ではなく、たぶん電話だと思いますよ。



「あ、そか。けどキツネの旦那さんに電話しろって言われても、、、」


「もしもしするキカイもってないのーー?」


「もしもしする機械?、、、あ、スマホ?は、持ってるけど、、、」


「それでおでんでんしてちょー!オイラ きょー
わすれてしもてん」


「分かった。旦那さんの電話番号を教えて」


「おぼえとらん!」


「えぇぇえ〜?」


「えぇぇえ〜?じゃなしに ハヨでんでんしてぇな」


「電話番号わからんと出来ないよ」


「なじぇ オイラのひょくのでんでんバンゴーいれてないのーーっ?フツーはいってるでしょーのよーのの!」


「入ってないわ!」



優しく辛抱強いほうであるシウォンさんもキレてしまいました。



「ふぇひぃ〜っ あぎゃぎゃぎゃぎゃ」



キレてる場合じゃないようですよ
どんへちゃん陣痛が始まってかなり辛そうです。



「そ、そうだな。とにかくどうにかしないと 産まれちゃう!あわあわ」



そうそう
どうにかしないと あわわわ滝汗





結局
息も絶え絶えなどんへちゃんに おにったんの勤務先である給食センターを教えてもらい どんへちゃんを運び込みました。



すぐに旦那様のヒョクチェも駆けつけ



「ドンヘ オレがついてるからな」



ベッドに横たわるどんへちゃんの手を握り
勇気づけてあげていました。

給食センターに何故ベッドがあるのかと言うと
この給食センターは兄嫁(ジェジュンさん)の実家だからなのです。



「ひょふぅ〜」


「うん、ここにいるよ」


「ふひふひ」



真っ赤っかな顔でふひふひと息をするどんへちゃんを見て ヒョクチェは辛くなってしまったようです。



「ドンヘ…」


「だいじょーび…ひょーくとオイラの赤ちん…げんきな赤ちん ほひぃんっ…う、産むっ…きゃらっ」



苦しい中で気丈にそんな事を言うどんへちゃんがヒョクチェは愛おしくてたまらなくなりました。



「うん、、、あ、そうだ、前に呼吸法、習ったろ?」


「ほひゅーほー?」


「うん、一緒にやろうな?ほらヒーヒーフー」


「ふひーふひーぷふぇ ふひーふひーぷふぇ」


「、、、ちょっと違う気がするけど、でも、おにったんにも言ってたもんな、本人がやり易いように呼吸すれば良いんだって 


「ふひっふぇぇ〜んっ ふひーふひーぷふぇ」



若い夫婦の感動的な場面についつい語り部も涙ぐんでしまいました。


ん?
あれ?シウォンさん?



《、、、この話、やぱ、俺いらなくね?》



いやいやいや、シウォンさんが居なかったら 給食センターにどんへちゃんを運べなかったんですから‼️
シウォンさんは この物語には絶対に必要な方なんですよ⁉️




「ぷふにゃ〜っ ぷふにゃ〜っ」



産まれたようです。
流石、どんちゃんの赤ちゃんです 産声が独特。



「おーい!しおーんてヒトーーーっ?」



どんへちゃんが呼んでいます。



「あ、はいはい」


「オイラとひょくの赤ちん産まれたよーーーっ
しおんてヒトのおかげさまだよーっ とてもありゃーとー」


「俺なんて何も、、、。けど、良かったね。おめでとう㊗️」


「おなまえつけて」



え?
あの名前ってシ、シウォンさんが付けたの?
語り部も知らんかった事実。



「え?俺が?でも、はじめての赤ちゃんなのに、ご両親をさしおいて俺が付けるのは
やっぱり名前は君たちが相談して決めた方が、、、」


「この仔が無事に産まれたのはシウォン…だっけ?のお陰だからさ?」



ヒョクチェも言います。



「、、、分かりました。責任を持って命名させて貰いますね。」


「♂だよ」


「あ、うん 男の子の名前だよね、、、」



シウォンさんは必死に考えると 口を開きました。



「ジウォンくんてのはどうだろう?勇敢な仔に、、」


ど「きゃっか!」
ひ「却下!」


「えぇぇえポーン


「オイラは《うね》がいい」


「おーー!流石ドンヘ、オレも《ウネ》って付けたいって思ってたんだあ♡やっぱオレとドンヘは以心伝心だな♪」


「、、、あ、そえーん(なんだよこいつら)」



やっぱりシウォンさんが命名したわけじゃなかったんですねww



「じゃあ、俺はそろそろ日常に戻らなきゃだから帰るよ。」


「お、じゃあ気をつけて!」


「ばいびー」


「2人とも軽いなあ」



とか言いながらシウォンさんは民宿へ戻りました。


翌日
街へ帰るためバス乗りしばらく走った辺りで


林の陰から赤ん坊を抱っこしたタヌキとキツネの夫婦がこちらに向かって手を振ってくれているのが見えシウォンさんも感動の涙を流しながら手を振り返しました。



《夫婦っていいもんだな。ドンぺろとヒョッカミが結婚したら あんな可愛いらしい夫婦になるかもしれないな、、、。》


シウォンさんは優しい気持ちになり
もう2人の邪魔をするのはやめてあげようと思ったのでした。


邪魔してたんかーーい⁉️

























おわり