先日、BANGIOさんオススメの映画「アレクサンドリア」を
観てきました。
絶対観るぞ!と思っていたのに、公開からかなり時間が
経っていて、あやうく見損ねてしまうところでした。
レイチェル・ワイズが演じる、古代に生きていた、ヒュパティアは
とても清らかで美しく、聡明で素晴らしかったです。
実在の人物で
紀元370年ころ、当時、世界中でもっとも学問が栄えていた
アレキサンドリアに数学者テオンの娘として生まれ、
数学(天文学や占星術)、弁論術、身体訓練、美術、文学、哲学、
科学を修めたローマ人・ギリシャ人の理想を体現したような美人で、
数学・哲学者であり、人望のある教授でした。
最後のアレキサンドリアの大図書館長などの要職を占め、
彼女の教える数学は、 数世紀後のデカルト、ニュートン、
ライプニッツの研究まで何も進歩がなかったほどであり、
彼女と信条が異なるキリスト教の当時の歴史家さえ、彼女の性格と
学識を大いに賞賛したといわれています。
「ミューズ様」(学問の神様)とか、「哲学者様」という宛名の手紙は、
疑問なく、彼女のところに配達されたという伝説があります。
彼女は新プラトン主義と呼ばれるギリシャ思想の一派に属していました。
この派の科学的理性主義は、支配的だったキリスト教の、
教条的信仰に逆らうもので、キリスト教の指導者を、酷く脅かしました。
これらの敬虔派教徒は、ヒュパチアの哲学を異端と考えました。
紀元415年になると、狂信者の暴徒が、大学の講義に行く途中の
ヒュパティアに襲いかかり、馬車から引きおろし、髪をすべて引き抜き、
なぶり殺にしました。
彼女の肉は、鋭いかきの殻で骨からはがされ、ぴくぴくしている手足は
炎に投げこまれたそうです。
上記は、ヒュパティアの最後を想像した絵だそうです。
この映画を観て思ったことは、たくさんあるのですが
単純に感想上位3のうち、その①はもちろんヒュパティアさんに
対する興味や、この物語りの不条理さが辛かったこと。
その②は素晴らしい、当時の「アレクサンドリア」を再現する
セットと映像の素晴らしさ。
個人的に映画の中の街並みに、ハマりやすいタイプなので
図書館のセットも素晴らしかったです!
ちなみに、バットマンシリーズも「ゴッサムシティ」のセットや
映像が、何より楽しみで毎回観てます。
その③は、男子にダメ出しをさせたら、延々としゃべり続ける
うさうさの神経を逆なでする、ヒュパティアの周りの男性陣です。
ただし、ヒュパティアのお父さんと、最後まで研究を支えた奴隷の
おじさんは大好きです。
どれぐらい男性陣がダメかは、語ると長いので、ぜひ映画を観て
頂きたいです。
上記は、ラファエロの絵の中の、ヒュパティアとされる
女性の絵です。
歴史って、不条理なことばかりで、実際自分が辛い目に
遭った訳ではないのですが、自分自身の中に人間のいい部分と
悪い部分が両方あって、どっちに出るか不安になります。
以前旅行でカンボジアのアンコール遺跡を回ったときにも
宗教や思想の違いに、血で血を洗うような弾圧の傷跡が
たくさんありました。
それでも、アンコール遺跡は(残されたいくつかのものですが)は
すばらしく、当時の繁栄を想像できました。
どうか、私もヒュパティアさんを盲目的に弾圧した人のように、
見殺しにして、何も知ろうとも、しようともしなかった人のように
ならないよう、よくアンテをはって、感性を磨いていかなければと
思いました。
きっとどこかで、既に私は上記のような間違いを犯して、気づかない
ことも多々あると思います。でも、今からの瞬間、瞬間で、いい選択を
していくよう努力していきます!
なんて、思いました。