今日は4月後半の小春日和だったので
思いつきで、池袋東武百貨店の「日本の伝統工芸展」に
顔を出して、いろんな職人さん見学に行きました。
職人さんはTVなどの特集で拝見するくらいで
なかなか本人にお会いする機会もないのでワクワクしました。
そこで、曲げわっぱのおひつを覗いていると
「手で触っていいですよ。かみつきゃしないから」
と職人のおじさんに声をかけられました。
そのうち、「誰も教えてくれないだろうから、一つだけ言わせて」
と、職人さんは語りだしました。(以下、御櫃:おひつの説明)
「ご飯はお釜からよそって食べちゃ絶対ダメ!
蒸気が上にあがって、また余分な水分がフタから
また底に落ちてくるでしょ」
それが、まずくなる原因らしいです。
そこで突然「見てみて!と二人の孫の写真の入ったアルバムを
見せられました。
「これから、お母さんになるかもしれないのに、そんなことも
知らないようじゃ、子供たちがかわいそうだよ!!」
(だんだん叱られモードに入ってきました)
「あなたが悪いんじゃないんだよ、これはしつけを怠った
親(お母さん)の責任だよ」
(あ、母が怒られてる・・・)
「ご飯は日本人の命。美味しく食べなきゃいけないよ!」
お釜で炊いたご飯を御櫃に移すことによって、木が余分な
水分を吸い取ってくれるそうです。
だから、冷や飯になってもそうとう美味しいらしいです。
「あと、もうひとつじーちゃんに言わせて!」
うちの義父もそうですが、最初に「ひとつだけ」で始めると
ひとつだけで終わらない。
「使い終わった御櫃はお湯で洗って、伏せて乾かさない!」
もともと、水分は水蒸気になって、上へ上へ気化していくので
伏せると、木の中へ中へ水分が入っていき、カビや腐る原因に
なるらしい。
「へ~。何でも伏せて乾かすものだと思った・・・」
なんて言おうものなら、また母のしつけをすこぶる怒られました。
お母さん・・・ごめんなさい。
そんなこんなで2、30分みっちり講義(説教)をいただき
じっちゃんとシェイクハンドをして解散。。。。。
凄く、曲げわっぱの御櫃欲しいけど、なんせ高価で。。。。。
そのじっちゃんが、この方老舗栗久6代目「栗盛 俊二」氏。
秋田名物、大館曲げわっぱの職人として、日本伝統工芸士会から
伝統工芸士として認められ、海外でも独自のデザイン性を
高く評価されているそうです。
また、日本産業デザイン振興会主催で毎年おこなわれている、
グッドデザイン選定にて17度もの受賞されています。
曲げわっぱとは、秋田杉の一枚板を曲げて作るもので、
湿度の高い日本の気候風土にもっとも適した入れ物です。
その理由のひとつは湿気を取ってくれる吸湿性。
この吸湿性において食べ物の腐敗を防ぐことができるんです。
それから、外気温に左右されない断熱性。
木材とは天然の優れた断熱材で、中の温度を上げません。
プラスティック容器や金属容器にはない吸湿性と断熱性が、
食べ物を美味しく保ってくれます。
今から400年前に慶長年間に武士の内職として発展し、
現在に受け継がれているそうです。
じっちゃんの曲げわっぱの御櫃、買っちゃいました。
一番小さいの・・・じっちゃん、小さすぎないか心配してたけど
今はこれが限界です。
でもじっちゃん、いつでも送料だけでアフターフォローを
してくれるって言ってくれました。
じっちゃんに何度も見せて貰ってお孫さんの写真。
お孫さんとじっちゃんがいつまでも元気でお幸せで
じっちゃんの御櫃のお陰で日本じゅうのご飯がおいしく
食べれますように・・・

