ニジクロシャターン走法 Vol.2(二軸走法①) | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

では,まず「二軸走法」について説明しましょう。
「二軸走法」は常に私が口にしている言葉ですから,多くの人は聞いたことがあるはずです。
ニジクロシャターン走法の中核をなす走法ですから,しっかり理解してから自分の動きに取り入れて下さい。
二軸走法の「二軸」は,右足と左足の軸が別々であることから名付けられた走法ですが,簡単に図示すると下のようになります。
ニジクロ1 
いずれも前から見た略図です。
腕は省略しています。
長い方の脚が地面に着いている脚,○は頭です。
脚の下の線は軸を表しています。
図を見れば,一目瞭然ですが,二軸走法は右足と左足の地面に着く位置が違います。
それに対して一軸走法は一本のラインの上に右足も左足も着いていきます。
しかし,ここで勘違いしてはいけないのは,地面に着く位置が違うからと言っても二軸走法とは限らないことです。
というのは,この軸は体の重心の線を表しています。
ですから,上半身を固定したまま二本の線の上を走っても二軸走法とは言いません
この上半身が固定したまま,脚を二本の線上に着く走りを私は「脚だけ二軸」と呼んでいます。
これでは,残念ながら二軸走法のメリットを得ることはできません。
X脚(気をつけの姿勢の時に左右の膝が着いているのに足は離れている骨格を持つ脚です。
その反対はO脚,いわゆるがに股です)の人によくある走法です。
ここを間違えないようにして下さい。
重心から真下に延ばした線が,二本の軸を作るわけですから,着いた足の上に重心がなければいけません
そうなるとこの上の図のように右足が着くときには胴体は右足の上に,左足が着く時には左足の上に胴体がなければなりません。
ですから,一歩進むごとに胴体が左右に移動しなければいけないわけです。
ここが難しいところです。
黒人選手が走るときに胴体がよく揺れているように見えますが,それこそが,この体重移動に他なりません。
私は彼らのスピードの秘密は,体格でもなければ筋力でもなく,この上半身の揺れにあると思っています。
上半身を一秒間に四回も左右に揺らすためには,固まっていては到底できません。
常に上半身を柔らかくしていなければ揺らすことなどできません。
すなわり,柳の枝のように風に揺られてゆらゆらゆれる状態にしておくことが不可欠なのです。
決して大木のように上半身を固定していてはいけません。
よく,試合で上がって緊張する人がいますが,緊張すると体が固まります。
そのために上半身の揺れがなくなってタイムが下がるのだと私は思っています。

続きは次回。
では,また!!