ニジクロシャターン走法 Vol.1 | 中讃ミドルクラブログ

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陸上は楽しくありたい!が原則で,それでも本気で世界一のアスリート育成を目指す,うどん県骨付鶏市を拠点に活動中!陸上クラブの日常を書き綴ります。

さて,このタイトル何のこっちゃと思ったことでしょう。
私の造語ですから誰も聞いたことはないはずです。
もし,最初の部分だけ見て「おっ二軸走法のことか?」と思った人がいたらその人は素晴らしいカンの持ち主です。
その通りです。
私は常に「より速く」を追求していますから,今現在も研究の真っ最中,現在進行形です。
ですから「二軸走法」もどんどん進化しています。
その進化の様子を一言で表すとこのタイトルになるわけです。

ただ,あまり長いと覚えにくいので,できるだけ短い言葉にすることにしました。
最初の部分は「ユニクロ」に似ていますから覚えやすいですね。
後半は「サターン」に似ているのでこれまた覚えやすいでしょう。
では,これから説明します。

「ニジ」…「二軸走法」非常に多くの要素を含みますから,よく理解して下さい。
「クロ」…「クロス走法」クロスは「交差」という意味です。膝の向く方向です。
「シャ」…「車輪走法」車輪の動き(回転)を意味しています。
「タ」…「竹馬走法」あの「竹馬」の動きのことです。
「(タ)ーン」…「ターンオーバー」日本語では「切り返し」と言う意味です。

というわけで,この短い言葉の中に,5つの秘密が隠されているわけです。
これからの合言葉は「ニジクロシャターン」です。
わかりましたか?

では,それぞれの走法について説明していきましょう。

まず「二軸走法」です。
これは,この言葉の最も大切な部分を占めています。
これは私の造語ではありません。
日本陸連も推奨しているし,前京都大学の小田申悟先生が提唱されている走法ですから既に検証済みです。
自信を持って取り組んで下さい。
私も最初聞いたときは,あまり意味がわかりませんでしたが,今はその長所がたいへんよくわかります。
これは速く走るのに最適な走法です。
一日も早く身につけて下さい。

簡単に言えば,地面に着く足が,クルマの車輪のように二本の線上を通ると言うことです。
右足は右の線上,左足は左の線上に着くわけです。
私が若い頃は,一軸走法つまり右足も左足も一本の線の上に着くのが最も良いとされていました。
ですから,わざわざ一軸走法に変えようと努力していたくらいです。
それが現在では正反対の走法が良いとされるようになりました。
余談ですが,こういう現象を「コペルニクス的転回」と呼びます。
というのは,「走る」と言っても,それは非常に複雑な運動で体の構造に始まり,力を出せる動き,筋肉の性質等大変多くの要素が関わり合っていますから,仕方のないことなのです。
人間の体は機械ではありません。
そう簡単にはわからないのです。
そしてそうしたことは,科学的な方法とともに実際の経験との両面から研究しなければいけないわけです。

そういうわけで,理想的な走法は,研究室で生まれるわけでもグラウンドで生まれるわけでもないのです。
あらゆる人たちの努力の結晶なのです。
ですから,まだまだ発展途上の研究課題でもあるわけです。
そうしたことをまず前提において,今現在の最も速い走法をここでは紹介しています。

長々と書いていますが,それほど難しい課題だということを知っておいて下さい。
だからこそやりがいのあることでもあるわけです。
それでは本論は次回のお楽しみ。

続きは次回.
ではまた!!