●うつ病になりやすい性格の人が実際にうつ病になっていくプロセス
こんにちは。伊達誠です。
世の中には、うつ病になりやすい性格の人と、そうではない性格の人がいます。
私は、典型的なうつ病になりやすい性格です。
うつ病になりやすい性格は、メランコリー親和型の性格と呼ばれます。
今回は、うつ病になりやすい性格の人が、実際にどのようなプロセスでうつ病になっていくのかを見てみます。
継続的で過剰なストレスを感じたり、突然の衝撃的な出来事により、うつの症状が現れます。
おっくう感、憂うつ感、不安感、焦燥感など、精神的な症状だけではありません。
全身倦怠感、頭痛、胃の不快感、睡眠障害など、身体的な異常が現れて、自分でも「おかしいな」と感じます。
一般的には、もうこの段階で、病院を受診する人もいます。
しかし、メランコリー親和型の性格の人は、そうはしません。
「仕事をしなければ」「家事をしなければ」という責任感が強いため、苦しみを周囲に隠して、頑張り続けてしまうのです。
そして、家族や親しい人が異変に気付いても、素直に聞き入れず、「大丈夫。心配しないで」と元気を装います。
こんな状態が長く続き、症状が深刻化していくにつれて、だんだん頑張れなくなります。
それでも、あらゆる苦痛を抱えながらも、必死に耐えようとします。
そして最後の最後に、もうこれ以上頑張れない自分を受け入れて、やっと病院巡りが始まるのです。
そして、受け入れなくてはならない「頑張れない自分」という自己イメージは、うつ病になりやすい性格の人に、大きな精神的ダメージを与えます。
このダメージは、「自分なんかこの世にいる価値がない。死んだ方がマシ」と思わせてしまう、深刻なダメージです。
このダメージを受けることで、うつ病の症状は、さらに重症化していくのです。
うつ病になりやすい性格の人が、うつ病を発症すると、このような壮絶な苦しみや辛さを、抱えてしまうのです。
うつ病は、辛くて苦しいのに頑張って、普通ではギブアップするような状態なのに頑張って、気持ちも体も限界を超えているのに頑張ってしまった人が、罹(かか)る病気です。
まずは、十分な休養が必要です。
一度うつ病に罹ってしまった、私のような人は、苦しい時や辛い時に、意識して早めにSOSを周囲に発信すべきです。
うつ病の人の場合は、ちょっとSOSが早いかなと思うくらいのタイミングで、丁度良いです。
周りの人に、「辛い」「苦しい」と、素直に言葉にすることが大切です。