うつ病患者の「おっくう感」はレベルが違います | うつ病で精神障がい者だけど前向きに生きてやる!

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精神障がい者なのに働いてるのが奇跡?のうつ病伊達誠です。うつ病の辛い気持ちを分かってほしいので、正直な気持ち書いていきます。

●うつ病患者の「おっくう感」はレベルが違います

 
 
こんにちは。伊達誠です。
 
以前、うつ病の3大症状を、ご紹介したことがあります。
 
「おっくう感」「憂うつ感」「不安・焦燥感」です。
 
 
この中で、一番厄介なのが、「おっくう感」です。
 
「おっくう感」は、うつ病の回復期でも、よく見られる症状です。
 
 
「おっくう感」は、周りから見ると、「ただ怠けているだけでは?」と映りがちです。
 
でも、うつ病によって現れる「おっくう感」は、病的です。
 
 
そして、他愛のない日常生活すら、できなくなるのです。
 
普段、うつ病でない方が使う「おっくう感」とは、別のものと考えてほしいです。
 
 
例えば、「今日はおっくうだから、お風呂に入らないで、寝てしまおう」という場合。
 
うつ病でない方なら、「今日は入浴しないけど、明日はちゃんと風呂に入ろう!」という、前向きな意欲が裏にあります。
 
でも、うつ病患者の場合は、「今日は風呂に入れない。明日のことなど考えられない!」と、前向きな意欲が全く無いのです。
 
 
さらに症状が進むと、食事や入浴や洗顔や歯磨きなど、日常生活での必要最低限の行為すら、おっくうでできなくなります。
 
食事では、「味がしない」とか「砂をかむようで不快だ」と言ったことが、訴えられることがあります。
 
 
女性の場合は、見た目でも、変化を感じやすいケースがあります。
 
普段は、きっちりと化粧をして、着飾っていた人が、おっくう感から、簡単な化粧すらしなくなり、身なりを構わなくなるからです。
 
 
私は、精神科に、3回入院したことがあります。
 
精神科の入院患者の中には、寝グセすら、一日中直さない女性がいました。
 
 
私はうつ病ですが、一応サラリーマンとして、働いています。
 
でも、この「おっくう感」だけは、なかなか抜けないです。
 
 
朝の洗顔は、気合いを入れないと、できません。
 
仕事が無い日は、おっくうでパスすることすらあります。
 
 
食後の歯磨きも、おっくうで、必要最低限しかしません。
 
ひげ剃りも、仕事が休日の日は、まずしません。
 
 
一番厄介なのが、入浴です。
 
毎日、お風呂に入るなんて、考えただけで、意識が遠くなります。
 
入浴は、夏場でも、週に数回しかできません。
 
 
汚い話かもしれません。
 
でも私は、入浴する前は、自分に気合いを入れないとならないのです。
 
本当に、やっとの思いで、風呂に入っています。
 
 
会社に通えている私でさえ、うつ病による「おっくう感」に、さいなまれる毎日を、送っているのです。
 
うつ病の症状が、もっと重い方の「おっくう感」は、もう異次元のレベルだと思います。
 
 
最後に、うつ病でない方に、お願いです。
 
うつ病から来る「おっくう感」は、半端なものではありません。
 
 
本人は、分かっているけど、おっくうでできないことが、沢山あるのです。
 
そんな状態を見て、「怠けている」と、思わないでください。
 
 
また、「早く風呂に入りなさい!」などと、急かさないでください。
 
入りたくても、風呂に入れない。
 
うつ病とは、そういう病気なのです。