転んだはずみに落としてしまい、
画面が割れてしまったiPhone。
apple storeはなんと1時間半離れたテルアビブに。。。
しかも週末はお休み。。。
週末が明けるのを待って、
テルアビブまではるばる行ってきました。
週末が明けたとはいえ、
今日と明日はイスラエル側の建国記念日＆イブ。
もしかしたらテルアビブはお祭りムードで
お店開いてないかもと思いつつも
でも行ってみることにしました。
（結局泊まりで行ったのに、両日閉まっていたんだけど！）
エルサレム市内でバスを探して、
いろんな人に「あっちだよ」「こっちだよ」と
つれ回されたあげく、たどり着いた乗り合いバス。
パレスチナ側から発車するバスです。
満員になってから出発するのに
誰もまだ乗ってなくてどうしようかなーと思っていたとき
彼はやってきました。
「ねえ。このバスは発車するまで2時間かかると思うから
イスラエル側に行って別のバスに乗った方がいいよ。
つれてくよ。」
というおじさん。
疲れていたけれど、でも2時間待つよりは、と思って
結局彼について行くことにしました。
英語がそんなに得意ではないおじさんと
でもゆっくりと少しずつ会話をしながら上り坂を上り、
暑いね暑いねといいながら
イスラエル側から発車するバスを探しました。
（パレスチナとイスラエルって本当に別の国なので
同じ行き先でもバス停もバスの種類も全部違うのです。）
おじさんはパレスチナ人。
慣れないイスラエル側でいろんな人に道を聞きながら
バスを探してくれました。
おじさんもテルアビブに行く途中だったらしく、
一緒に乗りました。
（おじさんはパレスチナ人。テルアビブはイスラエル側。
パレスチナ人もテルアビブに行くんだ！と意外に思ったりして。）
バスの中での会話。
ここ、パレスチナでは100パーセント、
同じ流れになる会話がある。
「何歳？」「29歳」
「結婚してる？」「ううん」
「なんで？」
なんでって言われても。。。笑
今日もおじさんは、例のやり取りの後、
「なんで？」
と聞いて来た。
やっぱり。。。
「うーん、なんていうのかなー、
そのチャンスが私には来なかったんだよ。」
って答えると
初めての答えが返って来た。
「そうなんだね。でもチャンスは絶対来るから
待てばいいんだよ」と。
早くに結婚するのが当たり前のアラブの人に
こんな答えをもらえるなんて。
途中で渋滞しているとき
おじさんが「ちょっと待ってて！」と飛び降りて
1分後に、2本のアイスクリームとともに帰ってきました。
「はい、みかの分だよ」
と嬉しそうに渡してくれるおじさん。
とってもとっても嬉しくなりました。
おじさんは、私がパレスチナのことを知りたくて
ここを訪ねている。
私の友人がパレスチナの団体で働いている。
と言うと、とってもとっても嬉しそうな笑顔になりました。
本当に本当に、ありがとう。
嬉しいよ。と繰り返し繰り返し言いました。
それまではイスラエルがどうとかパレスチナがどうとかなんて
会話はなかったのに、
でもやっぱりおじさんはパレスチナ人として
つらいことをたくさん経験してきてるのかな。
外国人がパレスチナのことをちゃんと見たいと言ったことに
いたく感激してくれました。
でも実は、私はおじさんの笑顔や優しさに
本当に助けられていたんです。
実は、その前日痴漢にあった私。
とってもいやで、眠れなくて、
夜が明けてからようやく眠っても悪夢で起きちゃう。
また寝ても悪夢で起きちゃう。そんな朝でした。
おじさんに会ったときも実は警戒していて、
バスに乗ってしばらくするまで、会話していても
笑顔さえ見せられなかったのですが、
おじさんの優しい言葉や
優しい気遣い、そして笑顔にだんだんと
話しながら笑顔を見せられるようになりました。
おじさんのおかげであっという間にトラウマが
溶けて行きました。
テルアビブに着くと、おじさんは
「コーヒーを飲もう！」
と言って
慣れない街でいろんな人に何度も何度も
聞きながらカフェを探してくれました。
（イスラエル側は言葉が違うのに。）
コーヒーをごちそうしてくれたあと、
私のためにタクシーを呼んでくれました。
でも今日は休日料金（？）なのか
目的地までの値段がとってもとっても高くて
「これじゃ行けないや、バスで行くよ」
と言うと、
「バスは今日休日でないんだって。
どうしようか。うーん。どうしよう。
僕はどうしたらみかを助けられる？」
って聞いてくれる。
どうしたら助けられる、なんて、
はじめて会った私に、なんて優しいんだろう。
結局、今日私が泊まる予定だったテルアビブ在住の私の友人が
迎えに来てくれることになったのだけれど、
最後おじさんと別れる時に
「はい、これはみかへ。
気をつけて旅行するんだよ」
とミネラルウォーターを買って持たせてくれた。
「元気でね。
みかに出会えて本当にうれしかったよ。
みか、ずっと忘れないからね。
みかのお父さんに感謝してる。
みかのお母さんに感謝してる。
本当に出会ってくれてありがとう。」
と言ってくれました。
でも感謝するのは私の方だよ。
おじさん、本当にありがとう。
どこまでもやさしいおじさん。
彼に会って、凍っていた私の心は溶けて行って、
また知らない人と安心して話せるようになって、
人の温かさを改めて感じて。
おじさんに出会えて、ほんとうに、よかった。
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134,000円～
（※価格は書込時点のものです。別途サーチャージ等がかかります。）
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いろんな人に「あっちだよ」「こっちだよ」と
つれ回されたあげく、たどり着いた乗り合いバス。
パレスチナ側から発車するバスです。
満員になってから出発するのに
誰もまだ乗ってなくてどうしようかなーと思っていたとき
彼はやってきました。
「ねえ。このバスは発車するまで2時間かかると思うから
イスラエル側に行って別のバスに乗った方がいいよ。
つれてくよ。」
というおじさん。
疲れていたけれど、でも2時間待つよりは、と思って
結局彼について行くことにしました。
英語がそんなに得意ではないおじさんと
でもゆっくりと少しずつ会話をしながら上り坂を上り、
暑いね暑いねといいながら
イスラエル側から発車するバスを探しました。
（パレスチナとイスラエルって本当に別の国なので
同じ行き先でもバス停もバスの種類も全部違うのです。）
おじさんはパレスチナ人。
慣れないイスラエル側でいろんな人に道を聞きながら
バスを探してくれました。
おじさんもテルアビブに行く途中だったらしく、
一緒に乗りました。
（おじさんはパレスチナ人。テルアビブはイスラエル側。
パレスチナ人もテルアビブに行くんだ！と意外に思ったりして。）
バスの中での会話。
ここ、パレスチナでは100パーセント、
同じ流れになる会話がある。
「何歳？」「29歳」
「結婚してる？」「ううん」
「なんで？」
なんでって言われても。。。笑
今日もおじさんは、例のやり取りの後、
「なんで？」
と聞いて来た。
やっぱり。。。
「うーん、なんていうのかなー、
そのチャンスが私には来なかったんだよ。」
って答えると
初めての答えが返って来た。
「そうなんだね。でもチャンスは絶対来るから
待てばいいんだよ」と。
早くに結婚するのが当たり前のアラブの人に
こんな答えをもらえるなんて。
途中で渋滞しているとき
おじさんが「ちょっと待ってて！」と飛び降りて
1分後に、2本のアイスクリームとともに帰ってきました。
「はい、みかの分だよ」
と嬉しそうに渡してくれるおじさん。
とってもとっても嬉しくなりました。
おじさんは、私がパレスチナのことを知りたくて
ここを訪ねている。
私の友人がパレスチナの団体で働いている。
と言うと、とってもとっても嬉しそうな笑顔になりました。
本当に本当に、ありがとう。
嬉しいよ。と繰り返し繰り返し言いました。
それまではイスラエルがどうとかパレスチナがどうとかなんて
会話はなかったのに、
でもやっぱりおじさんはパレスチナ人として
つらいことをたくさん経験してきてるのかな。
外国人がパレスチナのことをちゃんと見たいと言ったことに
いたく感激してくれました。
でも実は、私はおじさんの笑顔や優しさに
本当に助けられていたんです。
実は、その前日痴漢にあった私。
とってもいやで、眠れなくて、
夜が明けてからようやく眠っても悪夢で起きちゃう。
また寝ても悪夢で起きちゃう。そんな朝でした。
おじさんに会ったときも実は警戒していて、
バスに乗ってしばらくするまで、会話していても
笑顔さえ見せられなかったのですが、
おじさんの優しい言葉や
優しい気遣い、そして笑顔にだんだんと
話しながら笑顔を見せられるようになりました。
おじさんのおかげであっという間にトラウマが
溶けて行きました。
テルアビブに着くと、おじさんは
「コーヒーを飲もう！」
と言って
慣れない街でいろんな人に何度も何度も
聞きながらカフェを探してくれました。
（イスラエル側は言葉が違うのに。）
コーヒーをごちそうしてくれたあと、
私のためにタクシーを呼んでくれました。
でも今日は休日料金（？）なのか
目的地までの値段がとってもとっても高くて
「これじゃ行けないや、バスで行くよ」
と言うと、
「バスは今日休日でないんだって。
どうしようか。うーん。どうしよう。
僕はどうしたらみかを助けられる？」
って聞いてくれる。
どうしたら助けられる、なんて、
はじめて会った私に、なんて優しいんだろう。
結局、今日私が泊まる予定だったテルアビブ在住の私の友人が
迎えに来てくれることになったのだけれど、
最後おじさんと別れる時に
「はい、これはみかへ。
気をつけて旅行するんだよ」
とミネラルウォーターを買って持たせてくれた。
「元気でね。
みかに出会えて本当にうれしかったよ。
みか、ずっと忘れないからね。
みかのお父さんに感謝してる。
みかのお母さんに感謝してる。
本当に出会ってくれてありがとう。」
と言ってくれました。
でも感謝するのは私の方だよ。
おじさん、本当にありがとう。
どこまでもやさしいおじさん。
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