エルサレムで私が今滞在しているのはパレスチナ側。

旅行者はたいていイスラエル側かその近くに泊まって
こっちに住んでる日本人もたいていイスラエル側に住んでいる。

中国人においてはおそらく100%イスラエル側。
(パレスチナ側だと物価も安いし儲からないからだそう。)

だから私の今いるエリアではほとんど外国人は
見かけることがない。





そんなある日。
泊まっている家への帰り道でのこと。

病院の前を通りかかると、
その前に停まっていた車の中から

「Excuse me?」

と話しかけられた。

話しかけて来たのは
病院から出てくる誰かを待っているらしき2人の女性。
ベールをかぶっているパレスチナ人でした。
しかもわざわざ車の窓を開けて話しかけて来た。

イスラム教の女性はあまり人に話しかけてくる
印象がなかったのでびっくり。


「アラビア語は話す?」と彼女。

私「いやいやいや!分かりません。」

(でもその後の会話も、
 毎回口を開く度にアラビア語で話しかけてきて、
 私が首を傾げると英語に直す。それなら最初から全部英語にしたらいいのに!)



彼女「そう。あなた、何歳?

私(な、なに!?唐突に。)
 「29歳ですけど」

彼女「え?19歳?」

「いえ、29歳。」

彼女「19? 10+9?」

「いえ、29。 10+10+9」

彼女「え?29!?」

もう1人の彼女「えー!もっと若いと思ったわ」

私(えぇっ!突然話しかけてきてそれ!?し、失礼な!)

でも、、、

彼女「あなた、本当に美人ね。」と。
(↑ここ、大事!!!!アラブで私美人みたいです!!!
  このままここに引っ越しちゃおうかしら。笑)



なんだろうって思ったけれど、
2人とも悪い人で話さそうなので
そのまま他の質問にも答えることにした。
(美人という言葉にいい気になっただけですが!)


「あなた、結婚してる?」
とか
「どこの国の人?」
とか。



で、結局彼女たちが何がしたかったかと言うと


ひまつぶし。




でもね、そのひまつぶし、
なんだかとっても

「わかるわかる!」
っていう、女子的なものだったのです。



どうやら
病院から出てくる誰かを待っててひまな2人は
遠くから歩いてくる私を見て
あの人は何歳か?というのを口論していた模様。

それで私に思い切って聞いたらしい。



最後の質問は

「あなた、化粧品何使ってるの?」

というもの。

「私あなたの肌、好きだわぁ」と彼女。



そう、それって世界共通の話題だったんだ!
と思った訳で。


女子はやっぱりどの国も
そういったことに興味があって
気になると聞いてみるもので、


アラブの女性ってあまり目立ちたがらないから
話しかけられることってあまりないのかな
なんて勝手に思ってたけれど

考えることって結局一緒なのね。


なんて、ちょっとふふふ、と笑ってしまったできごとだったのでした。


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